ESTD 計算

ESTD は基本的な定量の手順で、キャリブレーションサンプルと未知サンプルの両方を同じ条件のもとで分析します。未知サンプルの結果は、後にキャリブレーションサンプルの結果と比較されて、未知サンプルのアマウントが計算されます。

ESTD 手順は、ISTD 手順とは異なり、絶対レスポンスファクタが使用されます。レスポンスファクタはキャリブレーションから取得され、その後保存されます。引き続きサンプルを分析する中で、測定したサンプルアマウントにこのレスポンスファクタを適用することにより、化合物のアマウントが計算されます。注入量やサンプル前処理の変動を補正するための標準試料がサンプル中にないため、分析間でサンプルの注入量に再現性があるかを確認します。

ESTD による分析を準備する際、未知サンプル中の特定の化合物のアマウントの計算が、次の 2 つのステップで行われます。

  1. この化合物のキャリブレーションポイントを通る検量線の式を、化合物テーブルのモードおよび原点の設定で指定したタイプに適合させて計算します。

  2. 未知サンプル内の化合物のアマウントを、上記の式を使用して計算します。このアマウントはレポートに表示されるか、レポートされる前に、倍率や希釈率を考慮してから使用されます。

×