サンプルの分析時には、分析対象物のほかに希釈溶媒、移動相、添加剤などによるシグナルが生じる場合があります。ブランク減算を使用すると、分析対象物のみのクロマトグラムが得られます。
ブランク減算では、以下を使用することができます。
シーケンス内のブランクサンプル
シーケンスにないブランクサンプル(たとえば、シングルランなど)
新しいシグナルからは、ブランクシグナルが減算されます。
新しいシグナル = サンプルシグナル - ブランクシグナル
特定の波長を使用した抽出クロマトグラムの場合:
新しいシグナル = 特定波長のサンプルシグナル - 特定波長のブランクシグナル
特定の m/z を使用した抽出クロマトグラムの場合:
新しいシグナル = 特定 m/z のサンプルシグナル - 特定 m/z のブランクシグナル
ブランクとサンプルの取込速度が異なる場合、ブランクの取込速度が調整されます。補間によってデータポイントが削除または作成されます(MS データの場合は線形補間、MS 以外のデータの場合はスプライン補間)。
サンプルの分析時間がブランクの分析時間よりも長い場合、新しいシグナルには減算されたデータポイント、および減算されていないデータポイントが含まれてしまいます。
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