バンチング

バンチングとは、良好な選択性を保つために、インテグレータがピーク認識フィルターの有効範囲内にピークの広がりを維持する手段です。

インテグレータは、ピークの広がりに合わせて無制限にピーク幅を大きくし続けることはできません。最終的には、ピークはピーク認識フィルターによって確認できなくなるほど広くなります。この制限を克服するため、インテグレータはデータポイントをまとめ、同じ面積を維持しながら効果的にピークを狭くします。

データがバンチングされる際に、データポイントは 2 のバンチング数累乗されてまとめられます。つまり、 未バンチ = 1x、1 回バンチ = 2x、2 回バンチ = 4x など。

バンチングは、取り込み速度とピーク幅に基づいています。インテグレータは、これらのパラメータを使用してバンチング係数を設定し、適切なデータポイント数を計算します(バンチングの基準 を参照してください)。

バンチングは、予測ピーク幅または過去のピーク幅に基づいた 2 の累乗で実行されます。バンチングアルゴリズムについては バンチングの基準 に概説されています。

表: バンチングの基準

予測ピーク幅

使用するフィルタ

バンチング実行

データポイント 0 ~ 10

フィルタ 1

なし

データポイント 8 ~ 16

フィルタ 2

なし

データポイント 12 ~ 24

フィルタ 3

なし

データポイント 16 ~ 32

フィルタ 2

1 回

データポイント 24 ~ 48

フィルタ 3

1 回

データポイント 32 ~ 96

フィルタ 3、2

2 回

データポイント 64 ~ 192

フィルタ 3、2

3 回

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