ピークを積分し同定されると、次の定量分析ステップは、キャリブレーションです。アマウントとレスポンスが、分析対象のサンプルの実際の質量に正比例することはほとんどありません。そのため、参照材料によるキャリブレーションが必要になります。定量では、ピークの面積または高さを使用してサンプル内の化合物のアマウントが決定されます。
定量分析には多くのステップが含まれています。その概要を以下に示します。
分析する化合物を認識する。
その化合物の既知のアマウントを含んでいるサンプル(キャリブレーションサンプルまたは標準と呼ばれる)を分析するためのメソッドを確立する。
キャリブレーションサンプルを分析して、そのアマウントによるレスポンスを求める。
あるいは、ご使用の検出器のレスポンスが非線形の場合には、さまざまなアマウントの対象化合物の標準を数多く使用して分析することもできます。この処理をマルチレベルキャリブレーションと呼びます。
定量を実施するには、以下のキャリブレーションメソッドを使用できます。
化合物に固有のキャリブレーション(ESTD、ISTD)
他の化合物またはグループのキャリブレーションまたはレスポンスファクタを使用した間接定量
固定レスポンスファクタ(マニュアル RF)
ESTD の検量線と計算は、測定されたアマウントのレスポンス(面積または高さ)に基づいています。ISTD の検量線と計算は、相対レスポンスと相対アマウントに基づいています(ISTD の相対レスポンスを参照してください)。
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