タイムグループパラメータの評価

タイムグループの定義で同定ピークを含むチェックボックスを選択していない場合、グループの結果には 1 つ以上の時間範囲内で検出された未知ピークの結果のみ含まれます。選択した場合、同定されたピークの結果も考慮されます。

タイムグループの定義で各ピークを個々に定量チェックボックスを選択していない場合、グループにある個々のピークは定量されません。面積、高さ、スケールレスポンスのみ個々のピーク結果として利用できますが、アマウントや濃度は利用できません。選択した場合、指定した時間範囲の各ピークがグループのキャリブレーションパラメータを使って定量されます。この選択の有無で、グループの結果に変更はありません。

競合の解決

ピークが複数のグループに属している、または同定されたピークがグループの一部として定量されていると矛盾が生じます。この場合は次のルールが適用されます。

• 未知のピークが複数のグループに属しており、キャリブレーションレベルを含むキャリブレーションパラメータが両方のグループで定義されている場合：ピークは複数回レポートされますが、常に同じアマウントでレポートされます。ピークは一度しか定量されません。

  最初の予測リテンションタイムのグループパラメータを使って定量されます。両方のグループが同じ予測リテンションタイムの場合、最後に作成されたグループが使用されます。

• 同定されたピークがグループの一部として定量されているものの、個別のキャリブレーションパラメータが定義されている場合は、グループのパラメータではなく個別のパラメータで定量されます。

• 同定されたピークがグループの一部として定量され、特定のキャリブレーションパラメータが定義されていない場合、化合物はグループのパラメータで定量されます。グループのレスポンスのタイプ（面積または高さ）が使用されます。

• 同定されたピークがこのグループの内部標準（ISTD）で、グループパラメータ同定ピークを含むが設定されている場合、このピークのレスポンスがタイムグループのレスポンスから減算されます。

スケールレスポンスによる定量

注入結果ウィンドウのスケールレスポンス列に、定量された各ピークのレスポンスが表示されます。グループの検量線がスケールされていない場合、スケールレスポンスはピーク面積または高さと等しくなります。

グループのスケールレスポンスは、タイムグループに含まれる個々のピークのスケールレスポンスの和として計算されます。グループのキャリブレーションと定量は、このスケールレスポンスの和に基づいています。

タイムグループの面積および高さも合計値ですが、これらはレスポンス値にスケールが適用されていない場合のみ計算されます。