MS サンプル純度計算では、サンプルが純粋かあるいは不純物を含んでいるかが評価されます。この評価はレスポンスの比較に基づいています。一方には、サンプル内のすべての化合物およびフラグメントのレスポンスがあります。もう一方には、特定のターゲットイオンによって生じたレスポンスがあります。サンプル純度は両方のレスポンスの比率として計算されます。
アプリケーションは選択されたベースシグナルおよび計算に基づいてさまざまな手順を実行し、MS サンプル純度を計算します。
注入リストの ターゲット列で指定されたターゲット質量を取得します(270 など)。式が入力されている場合、式から分子量を計算します。
解析メソッドで指定された付加化合物を適用します(たとえば、+H および +Na、ターゲット質量 270 の場合、ターゲットは 271 および 293 となります)。
すべてのターゲットの EIC を抽出し、これらの EIC を単一の EIC に合計します。
その合計された EIC 内のピークのリテンションタイムを決定します。
ベースシグナルのクロマトグラムで一致するピークを特定します。
一致するピークが特定されると、ターゲットは 検出としてマークされます。
TIC %の計算を使用
EIC/TIC %の計算を使用
注記
MS をベースシグナルとして選択し(解析メソッドの MS サンプル純度 > プロパティ)、複数の TIC シグナルがある場合、各 TIC シグナルは サンプル純度結果ウィンドウの左側のテーブルにベースシグナルとして表示されます。
MS サンプル純度は以下の前提で計算されます。
MS サンプル純度計算は概算であり厳密なものではありません。
EIC/TIC % 計算の場合:MS データは、ほとんどのイオンアバンダンスが分子イオンクラスターにあるように取り込まれます。ソース内の解離はごくわずかになります。
MS 以外の検出器からのベースシグナルの場合:その他の検出器は MS 検出器よりもレスポンスが均一かつ一般的です。
サンプル内のすべての化合物のレスポンスファクタは均一となります。
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