積分の最適化によるデータ評価の仕組み

積分の最適化のステップ 1 で次へをクリックすると、積分の最適化のエキスパートシステムによって、以下のようにデータが評価されます。

  1. 積分

    最も高い感度の設定で ChemStation インテグレータを使用して、選択シグナルがバックグラウンドで積分されます。その結果、ピーク候補のリストが内部に保存されます。

  2. 最小ピークの決定

    • 最小ピークの範囲を設定した場合:3 点以上のデータポイントが利用可能かどうかと、ピークが含まれるかどうかが確認されます。このピークが最小ピークとして使用されます。

    • 最小ピークの範囲を設定していない場合:保存されたすべてのピークがサイズ順に並べ替えられます。すべてのノイズピークを除去することで、最小ピークが決定されます。K クラスタリングアルゴリズムとガウスベル曲線を使用して、実際のピークとノイズが区別されます。

  3. 初期積分パラメータの取得

    • ChemStation インテグレータの場合:高さリジェクトが最小ピークの高さの 80% に設定されます。統計法を使用してその他のパラメータが計算され、詳細積分パラメータに対して既定値が使用されます。

    • EZChrom インテグレータの場合:最小面積が最小ピークの面積の 80% に設定されます。取込速度に基づいてが設定され、統計法を使用してその他のパラメータが計算されます。

  4. 溶媒ピークの除外

    溶媒ピークが存在するかどうかが確認され、溶媒ピークが除外されるように積分パラメータが設定されます。

  5. タイムイベント

    ステップ 1 で選択した積分範囲に基づいてタイムイベントが作成されます。

  6. 再積分

    現在の設定でシグナルが再度積分されます。

  7. スライダー範囲

    該当するスライダー範囲およびスライダータイプ(直線または曲線、連続またはステップ式)が計算されます。計算は、選択した注入データをベースに行われます。

×