ベースラインの条件はアプリケーションおよび検出器のハードウェアに応じて変わるため、インテグレータは、積分イベントとデータファイルの両方からのパラメータを使用してベースラインを最適化します。
インテグレータがピークを積分するには、まずベースラインポイントを決定する必要があります。分析開始時に、最初のデータポイントを暫定的なベースラインポイントとして、初期ベースラインレベルを設定します。それから、入力シグナルの平均に基づいて、この初期ベースラインポイントの再定義を行います。再定義された初期ベースラインポイントを取得できない場合には、最初のデータポイントを初期ベースラインポイントの可能性のあるものとして保持します。
インテグレータは、ベースラインの可能性のあるポイントがベースラインスロープ外にあり、ベースラインの曲率がインテグレータのスロープ感度パラメータで決められた値を超えた場合には、ピークが開始されたと判断します。この条件が継続すれば、インテグレータはそれがピークのアップスロープであり、ピークが処理されていると認識します。
スロープと曲率が制限範囲内の場合:ベースラインの追跡を継続します。
スロープと曲率が制限範囲を超えた場合:ピークの可能性があります。
スロープが制限範囲を超え続けている場合:ピークが認識され、ピーク開始ポイントが定義されます。
曲率が負になった場合:フロント側の変曲点が定義されます。
スロープが 0 を過ぎて負になった場合:ピーク頂点が定義されます。
曲率が正になった場合:リア側の変曲点が定義されます。
スロープと曲率が制限範囲内の場合:ピークの終了が近づいています。
スロープと曲率が制限範囲内にとどまった場合:ピークの終了が定義されます。
インテグレータはベースライン追跡モードに戻ります。