初期ベースラインを定義する

主要なポイント

 

主要なポイント

初期ベースラインの定義

ベースラインの条件はアプリケーションおよび検出器のハードウェアに応じて変わるため、インテグレータは、積分イベントとデータファイルの両方からのパラメータを使用してベースラインを最適化します。

インテグレータがピークを積分するには、まずベースラインポイントを決定する必要があります。分析開始時に、最初のデータポイントを暫定的なベースラインポイントとして、初期ベースラインレベルを設定します。それから、入力シグナルの平均に基づいて、この初期ベースラインポイントの再定義を行います。再定義された初期ベースラインポイントを取得できない場合には、最初のデータポイントを初期ベースラインポイントの可能性のあるものとして保持します。

ピークの主要なポイントの認識

インテグレータは、ベースラインの可能性のあるポイントがベースラインスロープ外にあり、ベースラインの曲率がインテグレータのスロープ感度パラメータで決められた値を超えた場合には、ピークが開始されたと判断します。この条件が継続すれば、インテグレータはそれがピークのアップスロープであり、ピークが処理されていると認識します。

開始

  1. スロープと曲率が制限範囲内の場合:ベースラインの追跡を継続します。

  2. スロープと曲率が制限範囲を超えた場合:ピークの可能性があります。

  3. スロープが制限範囲を超え続けている場合:ピークが認識され、ピーク開始ポイントが定義されます。

  4. 曲率が負になった場合:フロント側の変曲点が定義されます。

頂点

  1. スロープが 0 を過ぎて負になった場合:ピーク頂点が定義されます。

  2. 曲率が正になった場合:リア側の変曲点が定義されます。

終了

  1. スロープと曲率が制限範囲内の場合:ピークの終了が近づいています。

  2. スロープと曲率が制限範囲内にとどまった場合:ピークの終了が定義されます。

  3. インテグレータはベースライン追跡モードに戻ります。