面積の決定

積分中にインテグレータが計算する面積は、次のように決定されます。

  • ベースライン間(BB)ピークの場合には、ベースライン間のピークの面積測定のように、ピーク開始と終了の間の、ベースラインより上の面積になります。

  • 谷 - 谷 (VV) ピークの場合には、谷 - 谷ピークの面積測定のように、谷ポイントからの垂線で区切られた、ベースラインより上の面積になります。

     

    谷 - 谷ピークの面積測定

  • タンジェント(T)ピークの場合、リセットベースラインより上の面積です。

  • 溶媒(S)ピークの場合、最後に見つかったベースラインポイントからの水平延長線の上、タンジェント(T)ピークに与えられたリセットベースラインの下の面積になります。溶媒ピークの上昇が遅すぎて認識されない場合があります。また分析中に、溶媒ピークに子ピークのグループが乗っていると思われる場合があります。これは通常、第一ピークが他のものより非常に大きい、マージピークのグループによって生じます。後者のピークは第一ピークのテールに乗っているため、単純な垂線で処理すると後者のピークを誇張することになります。第一のピークを強制的に溶媒として認識させることにより、グループの残りはテールからスキムすることができます。

  • ベースラインの下に生じたネガティブピークは、ネガティブピークの面積測定に示されたような正の面積になります。

     

    ネガティブピークの面積測定