ベースラインの割り当て

インテグレータは、分析中にピーク幅の値で決められた頻度で、クロマトグラフのベースラインを割り当てます。インテグレータは、特定の数のデータポイントをサンプリングすると、初期ベースラインポイントから現在のベースラインポイントにベースラインをリセットします。インテグレータは、次のデータポイントのセットの間、ベースラインの再追跡を行い、それからまたベースラインをリセットします。このプロセスは、インテグレータがピークの開始を認識するまで続きます。

 

ベースライン

積分処理の開始時に、最初のデータポイントが使用されます。ベースラインポイントは、式に示すように定期的にリセットされます(ベースラインを参照)。

面積は、時間 T(ピーク幅の期待値)にわたって加算されます。この時間は、決して 1 データポイントより短くはなりません。これは、ベースライン条件が満たされるまで続きます。スロープと曲率も計算します。スロープと曲率の両方がスレッショルドよりも小さい場合には、加算した 2 つの面積の和を取り、それから前のベースラインと比較します。新しい値が前のベースラインよりも小さい場合には、直ちに古い値を新しい値に置き換えます。新しい値が前の値より大きい場合には、それは仮の新規ベースライン値として保存され、さらに1つの値がスロープと曲率の平坦さの基準を満たすことを確認します。後者の制限は、ネガティブピークが許されている場合には無効です。ベースライン中には、溶媒の速い上昇を調べるチェックも行う必要があります。これらは、アップスロープを検出するには速すぎる場合があります。(アップスロープが確認されると、溶媒の基準は有効ではなくなります。)最初の段階では、最初のデータポイントを通るのがベースラインです。これは、シグナルがベース上にある場合には、2T の平均値で置き換えられます。その後、ベースラインは T ごとにリセットされます(ベースラインを参照してください)。