OpenLab CDS では、EZChrom で作成された検量線を引き続き使用できます。OpenLab CDS でキャリブレーションスタンダードを取り込めない場合や、EZChrom で取り込んだキャリブレーションサンプルを利用する場合は、下記の手順に従ってください。
EZChrom マイグレーションツールを使用して EZChrom メソッドを移行します。
このツールによって EZChrom と OpenLab CDS でさまざまなスケールを調整します。
移行された EZChrom メソッドをインポートします。
サンプルを OpenLab CDS で取り込み、インポートされたメソッドで解析します。
EZChrom から取得された情報で検量線が作成されます。
以下で説明する EZChrom と OpenLab CDS との定量の違いに注意してください。
インポート直後に、メソッドの最終キャリブレーション日にインポートの日付と時間が表示されます。サンプルの解析後は、解析の日付と時間になります。
インポートでは、キャリブレーションポイントの有効と無効を区別しません。EZChrom でキャリブレーションポイントを無効にした場合、インポートされたメソッドでこれらを再度無効にする必要があります。
検量線が原点を強制的に通過する場合(原点=強制通過)、OpenLab CDS は中心に位置しない決定係数を計算します。
RF 定義がレスポンス/アマウントに設定されている場合、残差の計算は EZChrom と OpenLab CDS では異なります。
EZChrom の残差は、ユーザーが入力した濃度と計算された検量線から読み取られた濃度との差となります。
OpenLab CDS では、残差は測定されたレスポンスまたはアマウント(検量線の向きによります)と予測されるレスポンスまたはアマウントとの差です。
RF 定義がアマウント / レスポンスの場合、OpenLab CDS と EZChrom は同じ残差になります。
移動平均は OpenLab CDS にはありません。EZChrom メソッドで移動平均の繰り返し回数(n 回)が設定されている場合、最後の n 回の繰り返し平均が OpenLab CDS にインポートされます。OpenLab CDS では、検量線計算モードがレベルの平均に設定されています。
EZChrom では、キャリブレーションスタンダードに対して 重み付け平均を設定できます。キャリブレーション重量ファクタによって、前回の解析のキャリブレーションの繰り返しをどの程度考慮するかを定義します。OpenLab CDS には、同等の設定はありません。前回の解析の値は考慮されません。最後のキャリブレーションスタンダードセットのすべての繰り返しの平均値のみインポートされます。
同定された化合物のあるタイムグループの計算は、各ピークを個々に定量オプションが選択されている場合は異なります。
EZChrom は、キャリブレーション設定が定義されていない同定された化合物は定量されません。
OpenLab CDS, は、キャリブレーション設定が定義されていない同定された化合物は、グループレスポンスファクタまたはグループの検量線を使用して定量されます。
メソッドにレスポンススケールが log(レスポンス)または sqrt(レスポンス)に設定された化合物が含まれている場合、EZChrom と OpenLab CDS で異なるアルゴリズムを使用する場合があります。
以下に説明するシナリオでは、計算が異なります:
base-id: 11014555787
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