特定のシグナルに指定値を設定することも、すべてのシグナルに一般値を設定することもできます。タイムイベントを追加する場合は、テーブル内を右クリックします。
積分イベントには次のような異なるタイプがあります。一部のタイプでは、パラメータを有効にする開始時間と終了時間で時間範囲を定義することができます。その他のタイプでは、開始時間から、または時間範囲内に使用される特定の値を定義できます。終了時間 [min] および値列は、イベントのタイプに応じて有効 / 無効に切り替わります。
注記
OpenLab CDS では以下の積分イベントの終了時間は無効になっています(OpenLab EZChrom を除く)。
幅
スレッショルド
肩ピーク処理
最小面積
リセットベースライン
谷渡り処理ベースラインリセット
ノイズと真のピークを区別するために使用されます。システムのデフォルト値は、ピーク幅 = 0.2 minです。
幅イベントは、積分アルゴリズムが適用される前のデータポイントのバンチングやスムージングの値を計算するために使用されます。ピーク全域のポイント数が 20 ポイントの場合に、積分は最適に機能します。ピークがオーバーサンプルされた場合(つまり、サンプリング周波数が高過ぎた場合)は、積分アルゴリズムがピーク全域で 20 ポイントのみを処理するようにデータを平均化するために、幅パラメータが使用されます。
幅イベントは、ピークの頂点の前または頂点の上で生じた場合に限り、指定されたピークに適用されます。
幅パラメータは、オーバーサンプリングを補正するためだけに使用されます。アンダーサンプルのデータ(つまり、サンプリング周波数が低すぎて、最も狭いピークの全域のポイント数が 20 ポイントに満たない場合)は補正できません。
下図に、誤った値がピークベースラインに与える可能性のある影響の例を示します。
注記
ほとんどの場合、クロマトグラム内の最も狭いピークに基づく初期の幅の値は、すべてのピークを正しく積分するために適切です。しかし、ピーク幅が 2 倍になった場合には、その都度新しい幅タイムイベントに入る必要があります。
注記
幅とスレッショルドの両方の値が極端な(大きすぎるまたは小さすぎる)場合は、ピークが検出されなくなる場合があります。
このパラメータは一次微分値であり、積分アルゴリズムがベースラインノイズとドリフトからピークの開始点と終了点を識別できるようにするために使用されます。スレッショルド 値は、クロマトグラムのセクションで決定される最も高い一次微分値に基づいています。
下図に、誤った値がピークベースラインに与える可能性のある影響の例を示します。
注記
幅とスレッショルドの両方の値が極端な(大きすぎるまたは小さすぎる)場合は、ピークが検出されなくなる場合があります。
このパラメータは、大きいピーク上でショルダーを検出できるようにするために使用されます。値を大きくするとショルダーピークに対する感度が下がり、小さくすると上がります。肩ピーク処理値は、クロマトグラムのセクションで決定される最も高い二次微分値に基づいています。
このイベントは、指定した範囲のクロマトグラムの積分をオフにします。このイベントは、不要なクロマトグラム領域を指定し、そのセクションのピークをレポートしたくない場合に役立ちます。
積分オフを使用してピークを無効にすると、これらの領域はノイズ計算に含まれるようになります。すべてのピークを積分させて、正しいノイズ値が得られるようにしてください。
このイベントを使用すると、完全に解決されていない(つまり、ベースラインまで戻らない)ピークのベースラインが、ピーク間の最小ポイントに引かれます。
このイベントを使用しないと、ベースラインはクロマトグラムがベースラインに戻る次のポイントまで引かれ、ベースラインに達しないピークついては垂線が引かれます。
このイベントは、指定された時間範囲内にあるピークのベースラインを水平に引くことができます。ベースラインは、定義された時間範囲内の最初のピークが始まる位置から開始されます。ベースラインの終点は、シグナルと交差する位置か、最後のピークが終了する位置です。
このイベントを使用すると、クロマトグラムの開始点に向けて水平なベースラインが強制的に引かれます。指定された時間範囲内にあるピークに対して後方水平ベースラインが作成されます。ベースラインは、定義された時間範囲内の最後のピークの終点によって定義されます。シグナルと交差する位置か、最初のピークが始まる位置まで引かれます。
このイベントは、リテンションタイムが時間 (min)および終了時間 (min)によって定義される時間範囲内にあるすべてのピークに適用されます。
値は、インテグレータが最も低いベースラインポイントの検索を開始する時間を定義します。
このイベントを使用すると、大きいピークのテーリングエッジに位置する小さいピークが積分されます。小さいピークのベースラインは、大きいピークの谷からクロマトグラム上の接点まで引かれる接線になります。
このイベントを使用すると、親ピークのリーディングエッジにある子ピークに、タンジェントベースラインが強制的に使用されます。
このイベントを使用すると、大きいピークのテーリングエッジに位置する小さいピークが積分されます。小さいピークのベースラインは、大きいピークの谷からクロマトグラム上の接点まで引かれる指数曲線になります。
このイベントを使用すると、親ピークのリーディングエッジにある子ピークのために、指数曲線ベースラインが強制的に使用されます。
このイベントを使用すると、ピーク検出の面積制限を入力できます。この最小ピーク面積に満たない面積のピークは積分されず、ピークとしてレポートされません。このイベントは、ノイズや汚染物質のピークをレポートから除去するために役立ちます。
このイベントを使用すると、ベースラインより下に降下するクロマトグラムの部分が通常のピーク処理方法を使用して積分されて、真のピークとしてレポートされます。このイベントは、特定の化合物に対して負の反応を示す屈折率などの検出器タイプを使用する場合に役立ちます。
このイベントを使用すると、指定した時間のピーク終了の検出をオフにして、イベントのウィンドウ内のピークを単独のピークとして強制的に処理します。このイベントは、連続した切れ目のない複数のピークの領域を 1 つの領域に結合するために便利な手段です。各ピークは単独のピークの一部と見なされるため、リテンションタイムはピーク終了の検出を無効イベントの後、最初の頂点の時間に対して割り当てられます。
このイベントを使用すると、積分パラメータを変更せずにピークのベースラインの引き方を変更することができます。ベースラインは、開始時間のシグナルから終了時間のシグナルまで引かれます。
あるピークについてはベースラインを引く位置を変更し、クロマトグラム内の別のピークについてはベースラインの引き方を変更したくない場合に便利です。
このコマンドを使用すると、以前に検出されなかったピークの開始時間と終了時間を定義できます。積分パラメータ全体を変更せずに、ピークを強制的に積分する場合に便利です。
このイベントを使用すると、垂直なドロップラインの積分がピーク内で強制的に行なわれます。垂直なドロップラインは、イベントが挿入された時点で引かれます。
これらのイベントを使用すると、ピーク積分の開始点と終了点が特定のポイントに強制的に変更されます。
このイベントは、クロマトグラム上の指定ポイントにベースラインをセットさせます。
このイベントを使用すると、イベント後に検出された次の谷でベースラインがリセットされます。
注記
このイベントは、クラスタ内の最初のピークの開始点の後に配置する必要があります。そうしないと、ピークの開始点が谷として識別されます。
目的ピークの最大の面積を設定します。
面積が最大面積値より大きいピークは、レポートされません。ベースラインの修正後、最大面積値より大きいピークはインテグレータにより除外されます。
例えば、このイベントを使用して、GC クロマトグラムの溶媒ピークを積分結果から除外することができますが、そのライダーピークを含めることはできません。
目的ピークの最大の高さを設定します。
高さが最大値より大きいピークは、レポートされません。ベースラインの修正後、最大値より高いピークはインテグレータにより除外されます。
例えば、このイベントを使用して、GC クロマトグラムの溶媒ピークを積分結果から除外することができますが、そのライダーピークを含めることはできません。
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