ピークエクスプローラ

ピークエクスプローラ

ピークエクスプローラは、大量の注入データがあるシーケンス内のリテンションタイムとピークサイズの概要を表示します。重ね描き表示モードのクロマトグラムは、単独のグラフを識別できないためこのようなシーケンスには役立ちません。たとえば、リテンションタイムが変化しているのかを見て確認することができますが、これがシステム上のシフトであるのかは分かりません。ピークエクスプローラでズームすると、リテンションタイムの全体的なシフトが確認できるようになります。

ピークエクスプローラのダイアグラムには、読み込まれたすべてのシーケンスの固定済み注入データがバブルチャートに表示されます。選択した各シグナルにつき、ダイアグラムが 1 つ表示されます。

  • Y 軸には、読み込まれた注入データが注入データツリーの順番通りに表示されます。

  • X 軸には、すべての注入データのリテンションタイムが表示されます。

  • バブルの値:

    各バブルは、ピークと関係のある値を表します。ピークエクスプローラツールバーのドロップダウンリストからその値を選択できます。たとえば、ピーク幅をバブルサイズのインジケータとして使用するとき、好ましくない積分を伴うピークにグラフィックで目印を付けることができます。

    ツールバーのボタンを使用して、同定されたピーク、同定されていないピーク、または両方のピークのいずれかをダイアグラムに表示することを選択することもできます。

  • バブルサイズ:

    ピークエクスプローラプロパティで、バブルサイズの最小値や最大値を変更できます。すべての値のバブルサイズは自動的に縮尺が変更されます。

    そのため、さまざまなシナリオでのバブルのビジュアル表示が可能です。値が狭い範囲の結果には、値が広い範囲の結果とは別の設定が必要です。最小バブルサイズを最大サイズより大きく設定することも可能なため、非常に小さい値を識別しやすくなります。

    すべての場合において、表示された値の比率が保存されます。

バブルは、以下に示す様々な色で表示されます。

同定されたピーク

同定されていないピーク

関連付けられたピークの結果がいくつかある場合には、マウスをバブルの上に移動すればツールチップに表示されます。ツールチップには、たとえば化合物名とアマウント、リテンションタイム、面積、高さに加えて、ピーク幅、ピーク開始時間、およびピーク終了時間が表示されます。

ピークエクスプローラで選択された注入データおよびピークは、他のウィンドウのデータ選択と同期します(データの同期を参照)。

  • 注入データツリーで注入データを選択するとピークエクスプローラ内で該当する注入データがハイライト表示されます。

  • バブルをクリックするだけで、ピークが選択されて別のウィンドウで詳細が表示されます。

このアプリケーションで、予期しないピークを素早く検出することができます。

ピークエクスプローラ:予期しないピークの検出

クロマトグラムウィンドウでは、リテンションタイムが一致しない化合物を見つけることができます。しかし、リテンションタイムが全体的にシフトしていたり、ランダムに変化している場合は、ここからではわかりません。ピークエクスプローラでズームすると、リテンションタイムの全体的なシフトが確認できるようになります。

ピークエクスプローラ:システム上のシフト検出
ピークエクスプローラ:システム上のシフト検出

エクスポート

グラフのコンテキストメニューからグラフをグラフィックとしてエクスポートできます。グラフィックはクリップボードにコピーしたり、ファイルとして保存したりできます。

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