このウィンドウは、[測定タイプ]メニューで[スキャン]が選択されているときに[マニュアルチューニング] > [測定]で表示されます。
低(m/z) と高(m/z) - 下限質量と上限質量(m/z)を入力して、MS でスキャンする範囲を指定します。範囲が広くなると、1 秒当たりのスキャン数が少なくなります。下限と上限の質量は、小さい値順(昇順)にしてください。
5977C MSD での有効なスキャン範囲は 0.6 m/z から 1091 m/z です。5975、5977A、5977B MSD での有効なスキャン範囲は 1.6 m/z から 1050 m/z です。
ステップサイズ (m/z) - このフィールドを使用すると、スキャンの質量ステップサイズを設定できます。この値が大きいほど、スキャンのスピードは速くなります(分解能は損なわれます)。この値の範囲は、0.1 m/z ~ 0.5m/z (10 測定/AMU ~ 2 測定/AMU)です。
速度 - 0.1 amu ステップの間に平均化するアバンダンスサンプルの数。 穴の狭いキャピラリカラムでは、N= 4 ~ 8 の取込周期が一般的です。チューニングとデータ測定には、同じサンプル値 (N) を選択することをお勧めします。
平均 - このフィールドを使用すると、レポートまたは画面に表示される各スキャンについて平均されるプロファイルスキャンの数を設定できます。 許容値は 1 ~ 32 です。この数値が小さいほど、スキャンのスピードは速くなります。数値を高くすると、チューニングデータの取り込みが遅くなりますが、小さなシグナルやノイズの多いシグナルをチューニングする際に適しています。
スレッショルド - このフィールドを使用すると、どのシグナルをピークとして使用できるかを決定する、ピーク検出スレッショルドを設定できます。スレッシュホールド値が低いほど、検出される質量ピークの数は多くなります。スレッシュホールドが高いほど、スペクトルは整然とします。標準的な値の範囲は0~500です。0.1 m/z ステップごとに、加重平均を算出するために現在のシグナルとそれ以前の4つのシグナルが使用されます。平均値がスレッシュホールドを上回る場合、現在のシグナルが質量ピークとして受け入れられ、保存されます。
[データ取り込みを停止]をクリックするまで、データが連続的に測定されて[スペクトル]ウィンドウに表示されます。