分析結果に著しいテーリングが現れる場合は、以下のうちのいずれかが原因であると考えられます。
活性部位があると、多数の現象が生じる可能性があります。最も一般的な現象はピークのテーリングです。そのほかにも、ピークのリーディングやリテンションタイムの増加などが生じます。
注入口ライナを新品の不活性ライナで交換します。
ライナが正しく取り付けられていることを確認します。ライナにカラムの破片があると、ピークテーリングの原因になる場合があります。
注入口のシールを交換します。
カラムを注入口から取り外します。最初の 10 cm を切除します。カラムを注入口に再び取り付けます。
注入口の保守については、GCに付属のマニュアルを参照してください。
注入量がライナの容積を上回ると、ピークが左(ピークテーリング)または右(ピークリーディング)に歪む原因となります。注入量を減らします。
注入口の温度が高すぎるか、低すぎると、ピークテーリングが生じる場合があります。注入口の温度を25~50℃上下させて調整し、もう一度実行してください。
注意!キャピラリカラムの温度制限を超えないでください。上限を超えると、カラムが破損する可能性があります。
キャリアガス(カラム)の流量が足りない場合、ピークテーリングとピークフロンティングの両方の原因となることがあります。流量を増やしてください。ただし、ディフュージョンポンプが装備されたMSDを使用している場合は2.0ミリリットル/分を上限とし、ターボ分子ポンプが装備されたMSDを使用している場合は4.0ミリリットル/分を上限とします。
GC/MSDインタフェース(Thermal Aux #2)の温度を上げて、テーリングが減少するかどうか確かめます。この方法でテーリングが減少する場合は、最適な設定が得られるまで温度の調節を続けます。
注意!カラムの温度制限を超えないでください。
イオン源の温度を上げて、テーリングが減少するかどうか確かめます。この方法でテーリングが減少する場合は、最適な設定が得られるまで温度の調節を続けます。