リテンションタイムが遅くなったときのリテンションタイムのドリフト

すべてのピークのリテンションタイムが遅くなった(長くなった)場合、以下の原因が考えられます。

カラム流量が低下している

カラム流量が低下すると、リテンションタイムが遅く(長く)なります。

オーブンの初期温度が下がった

オーブンの初期温度をチェックします。下がっていないことを確認します。オーブンの初期温度が下がると、すべてのコンポーネントのリテンションタイムが遅く(長く)なります。

サンプル流路に活性部位がある

活性部位があると、多数の現象が生じる可能性があります。最も一般的な現象はピークのテーリングです。そのほかにも、ピークのリーディングやリテンションタイムの増加などが生じます。

  1. 注入口ライナを新品の不活性ライナで交換します。

  2. ライナが正しく取り付けられていることを確認します。ライナにカラムの破片があると、ピークテーリングの原因になる場合があります。

  3. 注入口のシールを交換します。

  4. カラムを注入口から取り外します。最初の 10 cm を切除します。カラムを注入口に再び取り付けます。

注入口の保守については、GCに付属のマニュアルを参照してください。

注入口に漏れがある

セプタム、注入口シール、カラムナットに漏れがあると、サンプルが漏出してしまいます。フィッティングをきつく締めるか、注入口部品を必要に応じて交換します。

注入口の保守方法については、GC に付属のマニュアルを参照してください。