これは、MSD がオンになっている(少なくともフォアラインポンプが作動している)のに、高真空ポンプのファンが稼動していない状態を示します。機器のフロントにある排気スロットの音を確認するか、排気スロットの横に手をかざして、ファンが動いているか確認してください。MSD 内部に引き込まれる風を感じられるはずです。
この問題が発生した場合は、まず MSD の電源を切ります。1 分間ほど待ってから、再び MSD をオンに戻します。それでもファンが稼動していない場合は、以下をチェックしてください。
注 MSD には、電子モジュールに 2 つ目のファンがあります。このファンが正しく稼動しているかどうかを判断するのは、もっと困難です。電子モジュールのファンの保守はユーザーが行なうことはできません。
上部と下部のMSDカバーを取り外します。
警告!他のカバーは取り外さないでください。その他のカバーを取り外すと、危険な電圧にさらされる場合があります。
ファンケーブルが MSD フレーム上のコネクタにしっかり接続されていることを確認します。
高真空シグナルケーブルが MSD の背面パネルにしっかりと接続されていることを確認します。ケーブルが接続されていないと、高真空ポンプがオンになりません。
MSD を大気解放します。
上部と下部のMSDカバーを取り外します。
警告!他のカバーは取り外さないでください。その他のカバーを取り外すと、危険な電圧にさらされる場合があります。
ファンのケーブルを外します。
ファンのブレードが自由に、滑らかに、素早く回転することを確認します。ベアリングが悪いと、ノイズが出たり、ファンの回転が荒っぽい感じになったりします。
ファンが不良品の場合は、交換します。
高真空ポンプのファンを交換する方法については、MSDメンテナンスマニュアルを参照してください。