微量成分の分析では、干渉マトリックスの大量存在下で少量の化合物を分析する必要があります。マルチカラム技術を使用することで、クロマトグラムを改善できます。短いカラムからサンプル全体を溶出して、大まかな分離を得ます。さらに、関連するピークを含む一部分だけを長いカラムに送って分離を行うことが可能です。最初のカラムをクリーンアップカラムまたはプレカラム、2 番目のカラムを分析カラムと呼びます。
カラムスイッチングでは、短い分析カラムに比較的大量のサンプルが注入されます。早期に溶出した目的の微量成分は長い 2 番目の分析カラムに送られます。このカラムは、早期に溶出した干渉物質から微量成分を分離するだけの分離度を持つものです。これらの成分は 2 番目のカラムの上部に保持され、カラム スイッチング バルブが切り替わることによって、最初のカラムから溶出する後期の成分は直接検出器に送られます。これらの化合物が検出器に送られた後で、フローは再度 2 番目のカラムへと切り替わり、微量成分が分析されます。