スペクトルの取り込み (LC モジュール FLD)

アプリケーションがサポートしている場合、[スペクトルの取り込み]が表示されます。G1321C および G7121A FLD では、この機能は使用できません。

複数の励起/蛍光波長を選択した場合でも、スペクトルの取り込みを選択できます。

なし

スペクトルの取得は行いません。

頂点

ピークの頂点のスペクトルを取得します。

ピークのすべて

ピーク内のすべてのスペクトルが取得されます。

シグナルなしですべて

スペクトル取り込みですべてのフラッシュが使われます。すべての測定波長の平均値をチャンネル A に表示します。この設定はスペクトルが不明の場合に役立ちます。スペクトルは、範囲と[ステップ]の設定に従って連続して取り込まれます。

シグナル A にピークがない場合、スペクトルはありません。

スキャン範囲

これら 2 つのフィールドには、スペクトルを保存する波長範囲を定義します。

リミット(Ex および Em): 200 ~ 1200 nm(1 nm 刻み)

ステップ

[ステップ]は、スペクトル保存における波長の分解能を定義します。

リミット:1 ~ 20 nm(1 nm 刻み)

スレッショルド

[スレッショルド]は、予想される最も小さいピークの LU(ルミネセンス単位)の高さです。スレッショルドの値より低いピークはすべて無視され、スペクトルは保存されません。

リミット:0.001 ~ 100 LU(1 LU 刻み)。

指定した条件の下でのシグナルスペクトルの取込時間(ミリ秒単位)が計算され、表示されます。

取込速度は以下の項目に依存します。

  • 指定した追加シグナル数

  • スペクトル取込のスキャン範囲

  • ステップ幅(波長分解能)

スペクトル範囲の調整

スペクトル範囲を調整するには[スペクトル範囲の調整]を選択し、励起波長と蛍光波長に 25 nm 以上の差を持たせます。これにより、励起波長と蛍光波長の値が近過ぎることによる一次迷光を、測定対象から除外します。蛍光スペクトルの範囲が励起波長と重なる場合は、一次迷光によって蛍光スペクトルにスペクトル幅が追加されます。

  • マルチ蛍光

    結果スペクトルのうち、低い側の蛍光波長は、励起波長よりも 25 nm 以上高く設定されます。高い側の波長は、選択されているステップ幅に従って調整されます。

    例: 励起波長:280 nm、蛍光波長:300 - 400 nm ステップ 10 — 結果スペクトルは 305 - 395 nm となります。

  • マルチ励起

    結果スペクトルの励起波長の高い方は、蛍光波長よりも 25 nm 以上低く設定されます。低い側の波長は、選択されているステップ幅に従って調整されます。

    例: 蛍光波長:350 nm、励起波長:300 - 400 nm nm ステップ 10 — 結果スペクトルは 300 - 320 nm となります。

取込速度

取込速度は、指定したスキャン条件に従って計算されます。