リカバリロケーションの使用

リカバリロケーションは、フラクションとして明確に採取できないすべての溶離液を採取するフラクションコレクタのロケーションです。目的は、現在のメソッド設定で分離されなかった化合物を含む可能性のある溶離液を保存することです。

以下の環境下でリカバリロケーションを設定できます。

  1. 固定されたリカバリロケーションは、以下のトレイコンフィグレーションに自動的に割り当てられます。リカバリを無効にするには、トレイコンフィグレーションを変更する必要があります。

    • ウェルプレート 2 枚 + ファンネル 10 個用の標準トレイ(G1364-84502)

      このコンフィグレーションでは、ファンネル 10 個のロケーションはリカバリ用に自動的に使用されます。

    • ウェルプレート 2 枚 + 2 mL バイアル 10 本用の標準トレイ(G1367-60001)と 2 mL バイアル 40 本用ハーフトレイ(G1313-44502)

      このコンフィグレーションでは、ハーフトレイの 2 mL バイアル 40 本はリカバリ用に自動的に使用されます。

    • ウェルプレート 2 枚 + 2 mL バイアル 10 本用の標準トレイ(G1367-60001)と 6 mL バイアル 15 本用ハーフトレイ(G1313-44503)

      このコンフィグレーションでは、ハーフトレイ上の 6 mL バイアル 15 本はリカバリ用に自動的に使用されます。

    • ウェルプレート 2 枚 + 2 mL バイアル 10 本用の標準トレイ(G1367-60001)とファンネル 40 個用ハーフトレイ(G1364-84512)

      このコンフィグレーションでは、ハーフトレイ上のファンネルはリカバリ用に自動的に使用されます。

      ファンネルトレイ(ウェルプレート 2 枚 + ファンネルトレイ 10 枚、およびファンネルトレイ 40 枚)を使用することは、分析フラクションコレクタとセミ分取フラクションコレクタの組み合わせの場合にだけ意味をなします。この場合ニードルを使用可能です。

  2. G1364D 低流量フラクションコレクタを使用している場合、[トラック上にリカバリ]を選択することでリカバリ溶媒を採取できます。リカバリ溶離液は、クロマトグラフィの進行状況のとおりにシーケンシャルロケーションに採取されます。