キャピラリー電流

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API-ES におけるキャピラリー電流の通常の値は、キャピラリー電圧設定、溶媒流量、溶媒伝導度に依存します。APCI では、コロナ電流とベーポライザー温度もキャピラリー電流に影響することがあります。このため、適切なキャピラリー電流に対する範囲を指定するのは難しくなっています。API-ES および APCI の標準キャリブラント溶液の場合、キャピラリー電流は通常 70 から 110 nA の範囲です。

MMI-ES におけるキャピラリー電流の通常の値は、溶媒流量、チャージ電圧、およびイオン源温度に依存します。キャピラリー電流は、ネブライザーに取り付けた電流計で測定できます。MMI-ES イオン化モードで動作させる場合は、基本的にチャンバーやキャピラリー電流は一切観測されません。キャピラリー電流は、通常ゼロ近辺から 10 uA の範囲です。

MMI-APCI モードでは、キャピラリー電流は類似した溶媒やイオン源パラメータに影響されます。ただし、大部分のイオン電流は対電極で消滅します。キャピラリー電流は、通常 MMI-ES モードの半分であり、ゼロ近辺から 5 uA です。

通常のキャピラリー電流、分析、分析のタイプをモニタし、電流が大きく変化するようであれば、まずスプレーチャンバーをクリーニングし、それでも問題が継続するようであればキャピラリーをクリーニングします。