表示される検量線のデータ

検量線は、シーケンスの解析中に更新されます。シーケンスに複数のキャリブレーションサンプルがある場合は、化合物アマウントの計算に使用する検量線の式が解析中に変化します。その後、最終的な検量線と検量線の式が、解析に使用したメソッドに保存されます。

[検量線]ウィンドウには、サンプルを解析した時に利用可能になっている検量線が表示されます。シーケンス全体を解析した後でサンプルをレビューする場合でも、その時点で利用可能になっている検量線が表示されます。たとえば標準が 2 つ、サンプルが 2 つ、さらに標準が 1 つと最後にサンプルが 1 つのシーケンスについては次のようになります。最初の 2 つのサンプルの検量線には 2 ポイントが表示され、最後のサンプルの検量線には 3 つのポイントが表示されます。

キャリブレーションサンプルを選択した場合、キャリブレーションサンプルセット全体の検量線が表示されます。この例では、最初のキャリブレーションサンプルを選択した場合、2 ポイントの検量線が表示されます。

 

最初のキャリブレーションサンプルセットの検量線(2 つの標準を含む)。最初のキャリブレーションサンプルを選択したところ

 

最終的な検量線。1 つのキャリブレーションサンプルを含む最後のセットを選択したところ

キャリブレーションポイントの値をマニュアルで変更した場合(キャリブレーションサンプルをマニュアルで積分する、化合物をマニュアルで割り当てる、または選択したキャリブレーションサンプルのみ再解析する)、同じメソッドに関連付けられたすべての注入データを再解析または再定量して一貫性のある結果を得る必要があります。

既存のキャリブレーションポイントを有効または無効にした場合、検量線が自動的に更新されます。詳細については、キャリブレーションポイントの無効または有効を参照してください。

前回の解析から得られたキャリブレーション情報は、[注入リスト]ウィンドウの[タイプ]列の設定により計算に加味される場合があります。

OpenLab CDS 2.5 以前のデータ

OpenLab CDS 2.5 以前で取り込みおよび解析された結果セットの場合:個々のキャリブレーションサンプルに対して暫定的な検量線が表示されます。上記の例では(最初のキャリブレーションサンプルセットの検量線(2 つの標準を含む)。最初のキャリブレーションサンプルを選択したところ)、最初のキャリブレーションサンプルを選択した場合、検量線には 1 ポイントのみ表示されます。

OpenLab CDS 2.5 以前で取り込みおよび解析された結果セットを再解析した場合:最後の注入データの検量線で無効になっているすべてのキャリブレーションポイントは、同じ検量線を使用する他のすべての注入データの検量線でも無効になります。再解析によってキャリブレーションポイントのステータスが変更されたことが、監査証跡エントリに記録されます。

ソースロケーションと異なるロケーションへ、バージョン 2.5 以前の結果セットをインポートした場合:そのような結果セットを解析すると、その結果セットに存在するキャリブレーションサンプルに対応するポイントが複製され、1 つは古いロケーションに対応し、もう 1 つは新しいロケーションに対応します。この複製を避けるためには、注入リストの最初の注入で[検量線をすべて消去]を選択します。

プロジェクトのオプション「キャリブレーションを各サイクルの最後に実行」

コントロールパネルで、プロジェクトのオプション[キャリブレーションを各サイクルの最後に実行]のチェックボックスを有効にできます。

  • チェックボックスがオフの場合(デフォルト設定):

    この設定でデータを取り込んで、データ解析でデータを読み込むと、個々のキャリブレーションサンプルに対して暫定的な検量線が表示されます。これはバージョン 2.5 以前のデータの場合と同じ動作です。ただし、データを解析すると、キャリブレーションサンプルセット全体の検量線が表示されます。

    このオプションでは、既存のワークフローを維持することができ、測定中のシングル注入ごとに結果がレポートされます。

  • チェックボックスがオンの場合:

    測定中は、キャリブレーションサンプルセットの測定が完了すると検量線が計算されます。キャリブレーションサンプルセットのすべてのランが完了するまで、このセットの結果の解析とレポート印刷は実行されません。暫定的な検量線は表示されません。