シグナルのスムージング設定

サンプルの分析時に、取得したシグナルが急激でランダムな変化を示す場合があります。シグナルのスムージングを使用して高周波ノイズを低減します。

  • 以下で説明する手順には、解析メソッド > シグナルパラメータの編集権限が必要です。

  • プロジェクトで「メソッド承認を適用」が設定されている場合、メソッドは一般ステータスである必要があります。詳細については、メソッド承認を参照してください。

  1. 解析メソッドウィンドウの全般 > シグナルノードおよびスムージングタブを選択します。

  2. グローバルシグナル設定で、必要な設定を選択します。デフォルトでは、これらの設定がすべてのシグナルに適用されます。

  3. 特定のシグナルに対してさまざまな設定を使用する場合、シグナルテーブルの対応する使用チェックボックスを選択し、必要な設定を入力します。

  4. 再解析します。シグナルがスムージングされます。

    スムージングされたシグナルには、シグナル名の先頭にアスタリスクが表示され、[s] タグが最後に追加されます。

スムージングなし

 

スムージングあり

注記

クロマトグラムウィンドウでは、分割およびデータごと表示モードでのみアスタリスクとタグが表示されます。

スムージングとブランク減算

ブランク減算とスムージングの両方を設定してデータを解析すると、最初にスムージングが行われ、次にスムージングされたシグナルでブランク減算が行われます。

この場合、シグナル名の前にアスタリスク(*)、最後に両方のタグ、[b][s] が追加されます。

スムージングとマニュアル積分

マニュアル積分されたピークがあるシグナルにスムージングを適用(またはスムージングパラメータを変更)すると、マニュアル積分が不適切になる可能性があります。これは、スムージングによってシグナル形状が変わるため、マニュアル積分による元のベースラインと、スムージング後のピーク形状が一致しなくなるためです。ベースラインの不一致の度合いは、データや選択したスムージングパラメータに応じて、さまざまです。

スムージングなし、適切なマニュアル積分

 

スムージング適用、マニュアル積分が不適切

スムージングを適用(またはスムージングを削除)しても、マニュアル積分ピークは消去されません。マニュアル積分ピークを削除するには、マニュアル積分の削除を参照してください。この方法(マニュアル積分ピークの削除)が最適な場合があります。最適なスムージングを設定できたら、新たに自動積分されたピークを使用するか、変更されたシグナルにマニュアル積分を設定して新しいピークを追加します。

既存のマニュアル積分ピークを削除せずに別のスムージング設定を試したい場合は、再解析ボタンを使用します(マニュアル積分をクリアなし)。これにより、元のシグナルに戻しても、マニュアル積分ピークは維持されます。

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