リテンションタイムロッキング(RTL)の概要

Agilent リテンションタイムロッキング (RTL) は、開発済みの GC メソッドのリテンションタイムと分析データのリテンションタイムが一致するようにメソッドをロックします。RTL を利用すると、カラムのトリミングやカラムの交換後にもリテンションタイムを補正できるため、同じ機器で長期間に渡り高い再現性を得ることができます。また、メソッドを他の機器に移行した場合にも、同じリテンションタイムを保つことができます。ウィザードでは、3 回のキャリブレーション分析を実行し、注入口の圧力パラメータとピークのリテンションタイムの関係を計算します。そして、測定結果からシステムの圧力を補正し、新しいパラメータと得られた関係式をメソッドに保存します。リテンションタイムロッキングでロックされたメソッドを使用している GC は、リテンションタイムがずれてしまっても、簡単な「再ロック」分析を実行するだけで、元のリテンションタイムに合わせることができます。