EI のデフォルトチューニングファイルの名前で、イオン源やチューニング処理を指定します。デフォルトファイル名は、オートチューニングを実行する前に[名前を付けて保存]アイコンを使用すれば変更できます。イオン源タイプは EI と EXT イオン源に刻印されており、MS アナライザの窓から確認できます。
atune - オートチューニングで使用される、標準の EI イオン源のデフォルトチューニングファイル名です。
stune - スペクトルチューニングで使用される、標準の EI イオン源のデフォルトチューニングファイル名です。
etune - 調整可能なエクストラクタレンズを備えている、 EXT イオン源(エクストラクタ付イオン源)のデフォルトチューニングファイル名です。チューニング処理には、このレンズのチューニングも含まれます。
クイックチューニング - 現在のチューニングのパラメータ設定からチューニングを開始し、マス軸、ピーク幅、および EM 電圧のみ調整します。レンズは影響を受けません。クイックチューニングでは、許容できるレスポンスと解像度、および正確な質量割り当てを保証するファインチューニングが可能です。クイックチューニングでは、3 つのチューニング質量の相対アバンダンスの調整は行なわれません。相対アバンダンスが、許容値にある(つまり、機器がすでにほぼチューニングされている)間は、日常のチューニングの方法としては、クイックチューニングを優先的に使用してください。クイックチューニングは最短でオートチューニングにかかる時間の 25% で完了します。予備のフィラメントに切り替えた後や、アナライザをベントした後は、必ず完全なオートチューニング(デフォルト設定でチューニング)を行ってください。
デフォルト設定でチューニング - 取り付けられているイオン源タイプに対する工場出荷時のデフォルト設定が、オートチューニングの開始点として使用されます。このチューニングはクイックチューニングより大幅に時間がかかりますが、アナライザをベントした後や予備のフィラメントにの切り替えた後には必ず行ってください。
レポート印刷 - オートチューニングまたはクイックチューニングが完了したときに、チューニングレポートがプリンタに自動的に送信されます。
レポート表示 - クリックすると、最後に実行したオートチューニングレポート、チューニングパラメータレポート、評価レポートなどを表示できます。チューニング評価レポートは、そのチューニング評価レポートを作成した後に、使用したチューニングファイルが変更されていない場合にのみ表示可能です。
オートチューニングを実行すると、[スペクトル]ウィンドウに 3 つのチューニング質量のプロファイルスキャンが連続的にプロットされ、さらにこれらの質量のプロットを合わせたプロットが重ね描きて表示されます。また、[スペクトル]ウィンドウの下にステータスがテキスト表示されます。ステータスウィンドウの任意の項目をクリックするとステータスの自動スクロールは止まります。テキストエリアの外側の任意の場所をクリックすると、自動スクロールは再開されます。
マニュアルチューニングへのアクセス権がある場合、以下を無視することができます。
詳細については、無視できるオプションを参照してください。
オートチューニングが完了すると、pdf のオートチューニングレポートが表示されます。オートチューニングファイルが読み込まれているときはいつでも、オートチューニング手順により計算された値を[マニュアルチューニング] > [パラメータ]ウィンドウで確認できます。