GC/MS JetClean「クリーニングのみ」メソッドの作成と実行

JetClean メソッドを作成、実行するには、MSD に JetClean または CI ガス流量コントローラが装備、コンフィグレーションされており、水素ガスがポート B に接続されている必要があります。

  1. [メソッド] をクリックし、標準のクロマトグラフ分析を行うためのメソッドを開き ます。

  2. 現在の測定を新しいファイルで保存します。

  3. [JetClean]をクリックし、[オペレーション]ドロップダウンから、[クリーニングのみ]を選択します。MSD が JetClean ガスフローコントローラをコンフィグレーションしていない場合、このオプションは使用できません。


  4. クリーニングのみメソッドを開発するときは、水素流量を最小限に抑えながら、良好な結果が得られるようにすることが重要です。

    • 水素が少なすぎると、イオン源が十分にクリーニングされません。
    • 水素が多すぎると、イオン源が「オーバーコンディショニング」されます。

    JetClean クリーニングのみメソッドを開始するには、まず、デフォルトパラメータを使用してください。




  5. [機器の設定]>[GC]>[オーブン]を選択し、その[ホールド時間][ポストラン時間]を[MSD JetClean クリーニング]ウィンドウの設定と対応するように変更します(この例では 1.3 分)。


  6. メソッドを保存します。メソッドを保存すると、GC パラメータと MS パラメータの両方がメソッドの説明とともに保存されます。

  7. [シングルサンプル]ウィンドウにアクセスします。

  8. [注入ソース]では[注入なし/ブランクラン]を選択します。このモードにより、サンプルを注入することなく、GC と MS の両方で指定のメソッドを実行することができます。

  9. クリーニングプロセスを開始するには、メソッドを実行します。


  10. ダッシュボードのカウントダウンタイマー(以下の例でハイライトされている部分)から、機器のステータスをモニタできます。



    また、MSD の詳細ページでも機器のステータスをモニタできます。


  11. 安定時間中に、機器は標準のメソッド設定値に戻ります。プロセスが完了したら、結果をレビューします。

    満足できる水準まで結果が改善した場合、サンプル分析を通常通り再開します。

    結果は改善したが十分ではない場合は、JetClean クリーニングのみメソッドの設定値をごくわずかに調整し、JetClean メソッドを再度実行します。(たとえば、水素流量、継続時間を増やします。)

    結果がさらに悪化した場合、手作業でイオン源洗浄を行うタイミングかもしれません。