このウィンドウは、[マニュアルチューニング] > [パラメータ]を選択したときに表示されます。
これを選択すると、バルブが開いて、PFTBA チューニング化合物がアナライザのチャンバーに入ります。選択を解除すると、バルブが閉じます。 以下のオペレーションを行うと、自動的に MS は OFF になります。MS を次回 ON にするまでキャリブレーションバルブは閉じた状態のままです。
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MS オン |
MS をオンにしますが、データ取り込みは行いません。 |
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MS オフ |
MS をオフにします。データ取り込みが 5 分以上行われなかった場合、MS は自動的にオフになります。 |
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イオン極性 |
使用中のイオン化モードのタイプに基づく電子機器の極性を表示します。この情報はチューニングファイルの情報に基づきます。 |
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フィラメントからのエミッション電流は設定可能ですが、最適値としてデフォルト設定を使用することをお勧めします。電流を上げるほど、放出される電子の数が多くなります。エミッション電流を低く設定すると、イオン化が少なくなり、感度の減少につながる場合があります。高く設定すると、サンプルの解裂が多くなり、フィラメントの消耗が速くなります。 |
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電子ビームのエネルギー(ground-referenced energy)を eV 単位で設定します。EI モードでは 70 eV に設定することを強くお勧めします。 通常、有機分子の標準的なスペクトルを生成するには、この電圧を 70 eV に設定する必要があります。この電圧を下げると、有機分子のイオン化が少なくなり(フラグメントが低下)、感度が大幅に低下します。 電圧が減少すると、感度全体が直線的に低下します。ほとんどの有機分子は、10~20 eV でイオン化ポテンシャルを持つため、イオン生成が目的の場合の現実的な最小電子エネルギーは 10 eV です。 この電圧を下げる場合は、次の表に示すエミッション電流を超えないようにしてください。超えてしまうと、フィラメントの寿命が短くなります。
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この値を1に設定すると上部フィラメント、2に設定すると下部フィラメントが選択されます。この設定により、アナライザを開けることなく、すでに取り付けられている予備のフィラメントで不良フィラメントを交換することができます。 |
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リペラ(イオン源の一部)の電圧を設定します。リペラは、イオンを反発させてイオン源から押し出す正の電圧です。 リペラ電圧の設定値が低すぎる場合、イオン源から押し出されるイオン数が少なくなり、感度と高質量イオンのレスポンスが悪くなります。リペラ電圧の設定値が高すぎる場合、イオン源から過剰な数のイオンが高速で押し出されます。これにより、前駆体物質が発生(マスフィルタ機能の低下)し、低質量分解能が低下します。 |
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イオンフォーカスレンズ(イオン源の一部)の電圧を設定します。イオンフォーカスはイオンのアバンダンスに影響を与えます。通常、このオフセット値は、イオンの最大アバンダンスを実現するイオンフォーカスオフセット値を見つけるために、チューニング時に一定の割合で増減(ランピング)されます。 |
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エントランスレンズゲインを設定します。この値は、エントランスレンズに適用される質量依存の電圧を決定するために使用されます。エントランスレンズは、イオンが四重極に入る前に通過する最後のレンズです。 最大アバンダンスを実現する設定を見つけるために、stune の質量 1 、 atune の質量 1 と質量 3 に対して、チューニング中、この電圧がランプされます。 |
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イオン源のエントランスレンズ電圧に追加する固定電圧を設定します。この電圧を増加させると、高質量のイオンのアバンダンスを大きく劣化させることなく、低質量のイオンのアバンダンスを上昇させることができます。 |
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イオン源ボディの電圧を設定します。 |
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イオン源の実測温度と設定温度が表示されます。この温度は、[マニュアルチューニングパラメータ]ウィンドウで設定できます。制限事項と推奨については、「アナライザ温度ガイドライン(597x)」を参照してください。 |
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マス軸ゲインの値を設定します。マス軸ゲインは、マス軸を較正する等式で使用される乗算係数です。 マス軸ゲインは、特定の質量に関してレポートされた値を正しい数値に調整します。レポートに表示される質量は、線形補正が適用されています。これは、未補正の質量を X 軸に、レポートされた質量を Y 軸にプロットした検量線とみなすこともできます。検量線は、マスゲインに比例して傾斜する直線形式になります。 マスゲインは、質量スケールの下端よりも上端の質量割り当てに大きな影響を与えます。 |
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マス軸オフセットの値を設定します。マス軸オフセットは、マス軸を較正するためにマスゲインに追加されます。 |
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マスフィルターの DC 電圧と RF 電圧の比率を調整することにより、質量ピークの幅に影響を与えます。値が高いほどピーク幅は狭くなり、低質量よりも高質量のピークに対する影響が大きくなります。 |
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幅オフセット | マスフィルターの DC 電圧と RF 電圧の比率を調整することにより、質量ピークの幅に影響を与えます。値を高くするほど、すべての質量でピーク幅が狭くなります。 | ||||||||||||||
Wid219 は 219 m/z での質量ピークの幅に影響を与えます。このパラメータに入力される値は、質量219に適用される補正値とほぼ等しくなります。たとえば、ピーク幅調整が実行された場合、値は以下のようになります。
次に、Wid219 パラメータに -0.03 の値を入力し、ピーク幅調整を行うと、すべての質量で得られるピーク幅の結果は、0.60 m/z に極めて近い値に設定されます。
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四重極マスフィルターに適用される直流電流の極性を設定します。このパラメータは、工場出荷時に最適な極性に設定されているため、通常の用途では変更する必要がありません。 |
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この値をオンに設定すると高エネルギーダイノードが有効になり、オフに設定すると無効になります。 |
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エレクトロンマルチプライア(検出器の一部)の電圧を設定します。この電圧を上げると、シグナルの感度が上昇します。EM 電圧が増加すると、質量分析計から出力されるシグナルの上昇によりアバンダンスも増加します。EM 電圧が上昇すると、エレクトロンマルチプライアの寿命が短くなります。マルチプライアは、適切な感度を達成しうる最低の電圧で稼動してください。 マルチプライアの寿命を延ばすには、溶媒のピークが過ぎるまで、マルチプライア(およびその他すべての電圧)の電源を切ります(0ボルト)。(溶媒待ち時間が指定されている場合、これらの電圧は溶媒待ち時間が終わるまでオフになります)。同じ理由により、高濃度のサンプル分析や CI モードのオペレーションの場合は EM 電圧を下げてください。 |
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エクストラクタレンズ(EXT イオン源の一部)の電圧を設定します。 |
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四重極の実測温度と設定温度が表示されます。この温度は、マニュアルチューニング>測定パラメータウィンドウで設定できます。制限事項と推奨については、「アナライザ温度ガイドライン(597x)」を参照してください。 |
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イオン源温度(℃) |
イオン源の実測温度が表示されます。 |
ターボスピード(%) |
ターボポンプの実測スピードが表示されます。 |
四重極温度(°C) |
四重極の実測温度が表示されます。 |
四重極マニフォールド(Torr) |
アナライザの実測圧力が表示されます。 |