ベースラインが下降している場合、何らかの汚染源が徐々に取り除かれていることを意味します。ベースラインが許容可能なレベルに達するまで待ちます。この問題の一般的な原因は、以下のとおりです。
カラムまたはセプタムのブリードに関連したイオンのマススペクトルを調べます。
マススペクトルでカラムまたはセプタムがブリードしていることが示される場合は、以下の手順に従います。
MSD を大気解放します。
GC/MSDインタフェースからカラムを取り外します。
カラムをコンディショニングします
セプタムを空焼きします。ベースラインが許容可能なレベルに下がるまで、注入口の温度を上げます。
注意!カラムまたはセプタムの温度制限を超えないでください。
MSD を大気解放する方法とカラムを空焼きする方法については、MSD メンテナンスマニュアルを参照してください。
MSDを大気解放する際、水蒸気がMSDに混入します。ソースなどの部品を洗浄した際に、正しく乾燥しないと、溶媒がMSDに混入する場合があります。水や溶媒は真空システムによって徐々に排出されます。イオン源とマスフィルタ (四重極) の温度を上げて、水と溶媒の除去を早めます。
スプリットレス注入にかかる時間が長すぎると、注入口が完全に払拭されなくなる可能性があります。また、溶媒がカラム上に滞留し、溶媒の減衰が遅くなる可能性があります。スプリットレス注入を行う場合は、注入時間を短縮するよう心がけてください。