再現性が悪い

シリンジニードルが汚れている

シリンジニードルの汚れは、再現性の劣化を招く一般的な原因の1つです。マニュアルで注入している場合は、シリンジを取り付ける前に、清潔で糸くずの出ない布またはチリ紙を溶媒で湿らせたものでニードルを拭きます。シリンジを取り付けた後で余分な溶媒を拭きとってください。

注入口に漏れがある

セプタム、注入口シール、カラムナットに漏れがあると、サンプルが漏出してしまいます。フィッティングをきつく締めるか、注入口部品を必要に応じて交換します。

注入量が多すぎる

注入量がライナの容積を上回ると、ピークが左(ピークテーリング)または右(ピークリーディング)に歪む原因となります。注入量を減らします。

カラム接続がゆるい

カラムの両端がしっかり接続されていることを確認します。GCオーブンを加熱したり冷却したりすると、カラムナットがゆるくなる原因となります。

警告!GCオーブンとカラムナットは高温になることがあります。GCオーブンやカラムナットは冷却してから取り扱うようにしてください。

圧力、カラム流量、温度が一定でない

フォアラインポンプとディフュージョンポンプを常に保守したステータスに保ちます。キャリアガス供給が安定しており、一定に調整されていることを確認します。室温を大幅に変化する場所は避けます。MSDをエアコンの風や直射日光にさらさないでください。

イオン源の汚れ

アナライザの接続がゆるい

  1. MSD を大気解放します。

  2. 真空マニフォールドを開きます。

  3. 内部アナライザの配線接続を調べます。ゆるんだ接続部があれば、しっかりと接続します。

  4. 真空マニフォールドを閉じます。

  5. サイドボードに接続されたケーブルがすべてきつく締まっていることを確認します。

真空マニフォールドを開く方法については、MSDメンテナンスマニュアルを参照してください。

グラウンドループ

検出器の電源とGCの電源の接地がそれぞれ別の電位に設定されている可能性があります。この場合、検出器のインタフェースとアナライザを経由する電流経路(グラウンドループ)が生成されます。電源の接地が同じ電位になっていることを確認します。

警告!グラウンドループの確認は、資格を持つ電気技師のみが行うようにしてください。