フォアライン圧力が低すぎる

フォアラインは、ディフュージョンポンプを使用する MSD でしか測定されません。一般的なカラム流量(0.1~2.0ml/分)の場合、フォアライン圧力は 20~100 mTorr になります。フォアライン圧力が 20 mTorr より低い場合は、以下をチェックしてください。

カラム流量が十分でない

カラム流量が低下したり、カラムフローがオフになったりしていないことを確認します。カラム流量は、0.1 mL/分以上でなくてはなりません。カラムが詰まっていないことを確認します。

注意!不十分なカラム流量でキャピラリカラムを加熱すると、カラムを破損させる可能性があります。

ナットをきつく締めすぎたため、カラムが詰まっているかまたは破損している

カラムは、注入口または GC/MSD インターフェイスのいずれかでナットをきつく締めすぎると、破損する場合があります。また、カラムがカラムの破片で詰まる場合もあります。カラムの両端をチェックしてください。必要であれば、カラムのそれぞれの端の最初の数センチメートルを切断します(これにより若干リテンションタイムが変わります)。

キャリアガスの供給がないか、または不足している

これにより GC にエラーステータスが生じ、GC が正しく動作しなくなる可能性があります。キャリアガス供給が止まっていないことを確認します。キャリアガス供給が止まっている場合、またはその圧力が低すぎる場合は、アラームが鳴り、GC キーパッド上にメッセージが表示されます。

キャリアガスのチューブが圧迫されている

これにより GC にエラーステータスが生じ、GC が正しく動作しなくなる可能性があります。キャリアガスのチューブが圧迫されていないことを確認します。キャリアガスのチューブが圧迫されていると、アラームが鳴り、GC キーパッド上にメッセージが表示される場合があります。

フォアラインゲージが正しく作動していない

フォアラインゲージを交換します。フォアラインゲージを交換する方法については、『MSD メンテナンスマニュアル』を参照してください。