スペクトルを取得して保存する、シグナル A のポイントを定義します。追加のシグナルは、スペクトルの取得のコントロールには使用されません。
スペクトル保存のオプションが使えるかどうかは、CDS アプリケーションにより異なります。一部の CDS アプリケーションでは、スペクトル保存のオプションがサポートされていません。 |
なし |
スペクトルの取得は行いません。 |
頂点 |
ピーク頂点のスペクトルを取得します。 (G7115A、G7117A/B、および HDR-DAD クラスターでは利用できません。) |
頂点 + ベースライン | ピークの頂点およびベースラインのスペクトルを取得します。 (G7115A、G7117A/B/C、および HDR-DAD クラスターでは利用できません。) 注記: アプリケーションがピーク検出機能をサポートしている場合に限り、このモードを利用できます。 |
頂点 + スロープ | ピークの頂点、アップスロープ、およびダウンスロープのスペクトルを取得します。 (G7115A、G7117A/B/C、および HDR-DAD クラスターでは利用できません。) 注記: アプリケーションがピーク検出機能をサポートしている場合に限り、このモードを利用できます。 |
頂点 + スロープ + ベースライン | ピークの頂点、ベースライン、アップスロープ、およびダウンスロープのスペクトルを取得します。 (G7115A、G7117A/B/C、および HDR-DAD クラスターでは利用できません。) 注記: アプリケーションがピーク検出機能をサポートしている場合に限り、このモードを利用できます。 |
ピークのすべて |
ピーク内のすべてのスペクトルが取得されます。 (G7115A、G7117A/B/C、および HDR-DAD クラスターでは利用できません。) 注記: アプリケーションがピーク検出機能をサポートしている場合に限り、このモードを利用できます。 |
注記: 上記の 3 つのスペクトル取込タイプメソッドは、「ピークコントロールでのスペクトル取込」とも呼ばれます。DAD に設定したスレッショルドおよびピーク幅のパラメータに基づき、検出器ファームウェアがピークを検出します。ピークコントロールでのスペクトル取込を使用する場合は、これらのパラメータを設定し、必要なピークがすべて認識されるようにします。積分アルゴリズムには、積分イベントで設定したスレッショルドやピーク幅パラメータによるピークの検出も含まれます。 | |
隔スペクトルすべて | [すべて]と同様にスペクトルは連続して取得されますが、1 つおきのスペクトルだけが保存され、他のスペクトルは破棄されます。これにより、保存するデータ量を減らすことができます。 (G7115A、G7117A/B/C、および HDR-DAD クラスターでは利用できません。) 注記: アプリケーションがピーク検出機能をサポートしている場合に限り、このモードを利用できます。 |
すべて | スペクトルは、[ピーク幅]の設定に従い連続して取得されます。ピーク幅あたり 8 つのスペクトルを取得します。1 つのスペクトルの取得時間は、ピーク幅を 8 で割った値より少し小さい、つまり 0.01 以上 2.55 s 以下となります。 |
シグナル A にピークがない場合には、スペクトルはありません。他のシグナルのスペクトルは処理できません。 |
[範囲]は、スペクトルを保存する波長の範囲を定義します。
G1315A/B/C/D |
190 ~ 950 nm。上の値は、下の値より少なくとも 1 nm 大きくなければなりません。 |
G4212A/B および G7117A/B/C | 190 ~ 640 nm。 |
波長の値を設定する際の精度は、CDS アプリケーションによって決まります。
[ステップ]は、スペクトルを保存する波長の分解能を定義します。
リミット:0.10 ~ 100.00 nm。
[ステップ]を設定する際の精度は、CDS アプリケーションによって決まります。
スレッショルドは、予想される最も小さいピークの高さ(単位: mAU)です。スレッショルドの値より低いピークはすべて無視され、スペクトルは保存されません。
リミット:0.1 ~ 1000.00 mAU(0.1 mAU 刻み)。
G4212A および G7117A/B/C DAD では、データ処理用にデータの最大取込速度を設定します。光学分解能、スペクトル長、スペクトルの取込速度など、様々な設定がデータ処理能力に影響を及ぼします。光学分解能とスペクトル長は共に、スペクトルが記録される波長位置の数となります。波長位置が多くなると、最大取込速度が小さくなります。極限的な用途での要件では、高いスペクトル取込速度、または広いスペクトル範囲、および(または)高いスペクトル分解能に合わせて最適化することができます。
G4212A および G7117A/B/C DAD の場合は、スペクトルの取込速度は、ピーク幅およびスペクトルごとのデータポイント数に依存します。たとえば、190 nm~400 nm を[ステップ] 2 でスキャンし、106 データポイントを取り込む場合のデフォルト値は以下のとおりです。
(400 - 190) / 2 + 1 = 106
したがって、最小ピーク幅(<0.0012)の場合は、スペクトルの取込速度は 160 Hz になります(下表の * を参照)。
[ステップ]が 1 の場合は、スペクトル には 211 データポイントが含まれるので、スペクトルの取込速度は 80 Hz になります(下表の ** を参照)。光学スペクトルの分解能が高いため、取込速度は低下します。
詳細については、以下を参照してください。 ピーク幅(LC モジュール DAD)
ピーク半値幅 (min) |
レスポンスタイム (sec) |
シグナル取込速度 (Hz) |
スキャンデータ取込速度 (Hz) | |||
---|---|---|---|---|---|---|
<= 126 ポイント | <= 251 ポイント | <= 501 ポイント | <= 1024 ポイント | |||
< 0.0012 (0.0015625) | < 0.01 (0.015625) | 160 |
160* |
80** |
40 | 20 |
> 0.0012 (0.0015625) | 0.02 (0.03125) |
160 | 160 | 80 |
40 | 20 |
> 0.0025 (0.003125) | 0.05 (0.0625) |
80 | 80 | 80 |
80 |
40 |