スペクトル (LC モジュール DAD)

保存

スペクトルを取得して保存する、シグナル A のポイントを定義します。追加のシグナルは、スペクトルの取得のコントロールには使用されません。

スペクトル保存のオプションが使えるかどうかは、CDS アプリケーションにより異なります。一部の CDS アプリケーションでは、スペクトル保存のオプションがサポートされていません。

シグナル A にピークがない場合には、スペクトルはありません。他のシグナルのスペクトルは処理できません。

範囲

[範囲]は、スペクトルを保存する波長の範囲を定義します。

リミット:

波長の値を設定する際の精度は、CDS アプリケーションによって決まります。

ステップ

[ステップ]は、スペクトルを保存する波長の分解能を定義します。

リミット:0.10 ~ 100.00 nm。

[ステップ]を設定する際の精度は、CDS アプリケーションによって決まります。

スレッショルド(G7117A/B/C 以外)

スレッショルドは、予想される最も小さいピークの高さ(単位: mAU)です。スレッショルドの値より低いピークはすべて無視され、スペクトルは保存されません。

リミット:0.1 ~ 1000.00 mAU(0.1 mAU 刻み)。

G4212 および G7117 スペクトルの取込速度

G4212A および G7117A/B/C DAD では、データ処理用にデータの最大取込速度を設定します。光学分解能、スペクトル長、スペクトルの取込速度など、様々な設定がデータ処理能力に影響を及ぼします。光学分解能とスペクトル長は共に、スペクトルが記録される波長位置の数となります。波長位置が多くなると、最大取込速度が小さくなります。極限的な用途での要件では、高いスペクトル取込速度、または広いスペクトル範囲、および(または)高いスペクトル分解能に合わせて最適化することができます。

G4212A および G7117A/B/C DAD の場合は、スペクトルの取込速度は、ピーク幅およびスペクトルごとのデータポイント数に依存します。たとえば、190 nm~400 nm を[ステップ] 2 でスキャンし、106 データポイントを取り込む場合のデフォルト値は以下のとおりです。

(400 - 190) / 2 + 1 = 106

したがって、最小ピーク幅(<0.0012)の場合は、スペクトルの取込速度は 160 Hz になります(下表の * を参照)。

[ステップ]が 1 の場合は、スペクトル には 211 データポイントが含まれるので、スペクトルの取込速度は 80 Hz になります(下表の ** を参照)。光学スペクトルの分解能が高いため、取込速度は低下します。

詳細については、以下を参照してください。 ピーク幅(LC モジュール DAD)