検出器ゲイン係数(LC/MS)

検出器ゲイン係数は、0.1 以上 10.0 以下である必要があります。

検出器ゲイン係数の最も重要な点は、化合物イオンのシグナルは測定メソッドの検出器ゲイン係数の設定に正比例するということです。つまり、検出器ゲイン係数を 1 から 4 に増やすと、シグナルが 4 倍に増幅され、データ解析に表示されるレスポンスも 4 倍になります。検出器ゲイン係数が大きすぎると、ピークの上部が平坦になり、高い濃度での定量が不正確になります。検出器ゲイン係数が小さすぎると、低濃度の分析対象物のレスポンスが小さくなりすぎます。

検出器ゲイン係数を決定するには、以下の手順を行います。

  1. 検出器ゲイン係数を 1 に設定し、最も高濃度の標準サンプルを測定します。
  2. 抽出されたイオンシグナルの中で最も強度が高いものを特定し、最大ピーク高さカウントを記録します。

最適な検出器ゲイン係数(DGF)を計算するには、以下の式を使用します。

((最大ピークの高さカウント)/DGF 使用値)=(3000000 カウント/DGF 計算値

最初に検出器ゲイン係数を 1 に設定した場合、検出器ゲイン係数は(3000000 カウント)/(ベースピーククロマトグラムの最大ピークの高さカウント)になります。検出器ゲイン係数は小数点以下 1 桁(x.x)に丸められます。新しい検出器ゲイン係数を使用して標準サンプルを再測定します。

関連項目

チューニング > 測定セクション

MS のマニュアルチューニング(LC/MS)(LC/MSD および LC/MSD XT 用のみ)