高速スキャンを使用した MS のチューニング(LC/MS)
スキャンの速度を上げると、感度と質量分解能がいくらか低下します。これは、高速スキャンに必要な特殊な調整のために、四重極からのイオン伝達が低くなるからです。高速スキャンオートチューニングレポートは、標準のオートチューニングよりもピーク幅が高く、アバンダンスが低くなるという調整を反映します。機器の性能の検証や診断に高速スキャンオートチューニングを使用しないでください。高速スキャンオートチューニングにはチェックチューニングのような合格/不合格機能はありませんが、マス軸とピーク幅のキャリブレーション、およびイオン伝達をよくするためののイオン光学系パラメータの最適化を行います。高速スキャンオートチューニングが失敗する場合は、システムに標準のオートチューニングに影響するほどではない軽度のメンテナンス上の問題が存在する可能性があります。
- [メソッド]をクリックします。

- ナビゲーションペインの[測定メソッド]ウィンドウで、機器の設定 > SQ をクリックします。
- [チューニング]の下にあるナビゲーションペインで、[オートチューニング/チェックチューニング]を選択します。
- 必要に応じて、[取得]をクリックします。このイメージでは、[取得]がすでに選択されています。

- (オプション)別のチューニングファイルを開きます。
をクリックして、[チューニングファイル読み込み]ダイアログボックスを開きます。チューニングファイルを選択し、[読み込み]をクリックします。
をクリックして、チューニングする機器をロックします。チューニングが終了したら、機器のロックを解放してください。
- [極性]をクリックします。選択肢はポジティブ、ネガティブ、または両方です。
- [工場出荷時のデフォルトで開始]チェックボックスをオフにします。
- [高速スキャン]チェックボックスをオンにします。
- (オプション)[スペクトル]をクリックします。チェックチューニングを実行すると、[スペクトル]ウィンドウにグラフが表示されます。

をクリックして高速スキャンオートチューニングを実行します。レポートが生成されます。
をクリックして機器のロックを解放します。チューニングが終了したら、機器のロックを解放してください。
関連項目
設置および真空排気後の最初のオートチューニングの実行(LC/MS)
チューニング > オートチューニング/チェックチューニングセクション