シーケンスを実行する前に、測定メソッドを開発してシーケンスを作成する必要があります。シーケンス実行時にメソッドの SIM イオンをオーバーライドするには、「シーケンスで SIM イオンをオーバーライドする場合の規則」を参照してください。
メソッドを実行する前に[シングルサンプル分析]ウィンドウに情報を入力します。メソッドの実行を開始したら、この情報を変更することはできません。このウィンドウで表示されるサンプル情報はメソッドの一部ではありません、メソッドを保存してもこの情報は保存されません。シーケンスを実行するには、シーケンスを実行する前に[シーケンス]ウィンドウで情報を入力します。
シーケンスを使用してメソッドパラメータを最適化します。たとえば、化合物全体に対して最適なドライガス温度を特定したいとします。まず、メソッドをオーバーライドする列をシーケンスに追加します。オーバーライドできるのは、フラグメンタ電圧やイオン源パラメータです。次に、同じサンプルを分析する、複数の行をシーケンステーブルに追加します。シーケンステーブルの各行に、最適化するパラメータを変化させて入力します。たとえば、5 行をテーブルに追加し、それらのドライガス温度を 250、260、270、280、290 と設定します。データファイルを比較することで、化合物に最適なドライガス温度を決定できます。
メソッドを開発します。「LC/MS シングル四重極のメソッド編集」を参照してください。
[シーケンス]をクリックします。
[シーケンス]を開きます。
[シーケンス]ウィンドウで、[プロパティ]情報を入力します。
ウィンドウの左側にあるナビゲーションペインで、全般 > プロパティをクリックします。
[監査証跡を有効]チェックボックスをオンまたはオフにします。
[シーケンスの説明]を入力します。
[オプション]情報を入力します。
ウィンドウの左側にあるナビゲーションペインで、全般 > オプションをクリックします。
[注入前にバーコードリーダーを使用]チェックボックスをオンまたはオフにします。
[強制注入]または[現在の注入を中断]をクリックします。
シーケンステーブルに列を追加します。
ウィンドウの左側にあるナビゲーションペインで、注入 > テーブルをクリックします。
シーケンステーブルの左上にある をクリックします。[列を選択]ダイアログが開きます。
[メソッドをオーバーライドする列]オプションをクリックします。
表示する列(複数可)を選択します。パラメータは一度に 1 つしか最適化できませんが、必要に応じてメソッドの複数のパラメータをオーバーライドできます。
メソッドをオーバーライドする列を追加し、列に値を入力すると、その列がシーケンスに表示されていない場合でも、メソッドのオーバーライドが実行されます。そのパラメータに対してメソッドのオーバーライドが実行されないようにするには、該当する値を消去してください。
列を追加して[SQ: コロナネガティブ電流]のオーバーライドを実行する場合、値が高すぎないことを確認してください。値は、0 ≦ n ≦ 10 の範囲内である必要があります。
値が正しい範囲にない場合でも、アクティビティログには[SQ: コロナネガティブ電流]をオーバーライドした情報しか記録されません。
[OK]をクリックします。
テーブル情報を入力します。
ウィンドウの左側にあるナビゲーションペインで、注入 > テーブルをクリックします。
各注入の情報を入力します。
その行を複数回繰り返します。それらの行のほとんどの値は同じままです。サンプル名、データファイル名、最適化するパラメータだけを変更してください。パラメータは一度に 1 つしか最適化できません。
最適化するパラメータに対して、最初の行のパラメータは、確認したい値の最小値に設定します。最初のサンプルファイルには、このパラメータ値によるデータが含まれます。
2 行目では、パラメータをわずかに大きい値に設定します。2 番目のサンプルファイルには、この大きい値のパラメータによるデータが含まれます。
以降の行でそのパラメータの値をどんどん増加させていきます。
必要に応じて、[取得]をクリックします。このイメージでは、取得がすでに選択されています。
[実行]をクリックします。
データファイルをレビューして、サンプルに対してどのパラメータ値が最適かを決定します。