Integration(積分)は、最終セクションです。2 つのステップに分かれています。
最初に、前のステップで抽出されたすべての EIC が積分され、ピーク面積が決定されます。EIC のトータルピーク面積の 0.2% 以上のピーク面積のものについて、MS 純度が決定されます。EIC ピークがないイオンは、イオンリストに
と表記されます。
次に、UV ピークが積分されます。この操作は、UV メインピークの積分の決定に使用される早期溶出および遅い溶出の不純物における SST UV 積分と似ています。
各サンプルについて、抽出された m/z 値がテーブル形式で表示されます。グラフには、標準条件と Harsh 条件における FLP と選択されたイオンの EIC の重ね書きシグナルが相対スケールで表示されます。EIC は、解析メソッドの条件に従い積分されています。
必要に応じて、EIC Integration ウィンドウで、積分をマニュアルで調整します。
必要に応じて、積分の開始/終了ポイントをクリックしてドラッグします。
ピークを削除するには、EIC 積分のツールバーで
(ピークの削除)をクリックします。
EIC ピークがないイオンは、イオンリストに
と表記されます。
ピークを作成するには、EIC 積分のツールバーで
(ピークの作成)をクリックします。
このツールは、EIC ピークがないイオンに対してのみ利用できます。新しいピークのピーク開始時間およびピーク終了時間は、プロジェクト設定で定義したとおり、最初は RT Range Start(RT 範囲の開始)および RT Range End(RT 範囲の終了)に設定されます。必要に応じて、これらの時間を調整します。
変更した設定を適用するには、Integrate(積分)をクリックします。
注記
ピークスキムなど、他の積分機能を適用することはできません。
積分を容易にするため、各シグナル(FLP、標準 EIC、Harsh EIC)は、凡例のチェックボックスをオフにすると非表示にできます。
UV Integration(UV 積分)ウィンドウには、UV メインピークの推奨開始時間および終了時間が示された UV シグナルが表示されます。
OAA では、早期および遅い溶出の不純物の EIC に基づき、UV 積分を以下のように設定することを推奨します。
UV メインピーク開始時間を決定するため、ウィザードでは、既知の最も早く溶出する不純物(m/z イオンリストから)が選択されます。
ソフトウェアでは、最も早く溶出する不純物(現在のサンプルでは既知または未知の不純物として分類)の EIC を使って積分の開始時間が選択され、FLP EIC と UV メインピークの間のリテンションタイムの差が減算されます。
このリテンションタイムをピークの新しい開始時間として使用し、UV メインピークが分割されます。
UV メインピークの終了時間を決定するため、ウィザードでは、既知の最後に溶出する不純物(m/z イオンリストから)が選択されます。
ソフトウェアでは、最も遅く溶出した不純物(現在のサンプルでは既知または未知の不純物として分類)の EIC を使って積分の終了時間が選択され、FLP EIC と UV メインピークの間のリテンションタイムの差が減算されます。
このリテンションタイムをピークの新しい終了時間として使用し、UV メインピークが分割されます。
注記
適切な積分が行われるよう、UV メインピークのベースラインが、解析メソッドで確立されていることが重要です。
必要に応じて、UV メインピークの積分をマニュアルで調整します。UV Integration ウィンドウの点線をクリックしてドラッグします。完了したら、Calculate(計算)をクリックして計算を更新します。
すべて正しければ、Next(次へ)をクリックして続行します。積分設定が完了したことを確定します。続けると、このステップには戻れません。変更は、結果セットの新規バージョンとして保存されます。
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