メソッドは、不純物のプロファイルとして機能するため、分析で導入されるサンプル量が比較的大きくなります。そのため、他の MS メソッドとは異なり MS 検出器の飽和が生じるため、各 EIC のレスポンスが直線になりません。したがって、各 EIC のレスポンスは、4 レベルの検量線から二次方程式を使って補正する必要があります。
EICcorr は、原点強制通過の二次方程式の検量線を反映する以下の式を使って計算されます。
0 = A x (EICcorr)² + B x (EICcorr) - EICarea
ここで、
A, B | 検量線の二次方程式の係数 |
EICcorr | 補正レスポンス |
EICarea | 成分の EIC 面積(レポートの面積列に表示される値)。 |
FLP と FLP (P=0) レスポンスは、その合計に基づき、さらに補正されます。計算式は、以下のようになります。


ここで、
EICarea, n | FLP の EIC 面積 |
EICarea(P=0) | FLP (P=0) の EIC 面積 |
EICarea,sum | Sum of EICarea, n および EICarea(P=0) の合計 |
EICcorr, sum | 方程式 EICarea,sum の結果 |
EICcorr,n | FLP の 補正レスポンス |
EICcorr(P=0) | FLP (P = 0) の 補正レスポンス |
すべての EIC 面積が補正されたら、相対パーセント(Content(%))が、各成分に対して計算されます。次に、含有量(%) は、定量限界 (LOQ) および検出限界 (LOD) に基づきレポートされます。

ここで、
Content(%) | 相対パーセント |
EICcorr | 成分の補正レスポンス |
EICcorr, Total | すべての成分の補正レスポンスの合計 |
特に指定のない限り、LOD は 0.1 % です。
Content(%) が < 0.10 % の場合、未検出として ND と表示されます。
そうでない場合は、Content(%) の値が表示されます。
含有量(%) の結果は、検出された成分のみの合計で再計算されます。

ここで、
Content(%)recalc | 検出された成分で再計算された含有量(%)(再計算後の含有量(%))。 |
Content(%) | 相対パーセント |
Content(%)Total | すべての相対パーセントの合計 |
Content(%)Total, D | 検出された成分の相対パーセントの合計 |
特に指定のない限り、LOQ は 0.2 % です。
Content(%)recalc が < 0.1 % の場合、未検出として ND と表示されます。
Content(%)recalcが 0.1 % 以上かつ 0.20 % 未満の場合、<LOQ としてレポートされます。値は括弧内に示されます。
そうでない場合は、コContent(%)recalc の値が表示されます。
レポートの結果列には、再計算後の含有量 (%) の値、ND、または <LOQ が表示されます。
さらに、関連する複数の成分は分類としてレポートできます。たとえば、Total n-1 は、ヌクレオチドが 1 つ足りない不合格の配列として検出された成分を合計します。上記のガイドは、分類の各成分に適用されます。
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