LIMS コンフィグレーションパラメータ

LIMS

LIMS 接続をコンフィグレーションするために必要なパラメータがタブに表示されます。

最初のセクションで LIMS 接続を選択し、LIMS により作成されるコマンドフォルダーのパスを定義します。

表: パラメータ詳細

コマンドフォルダー

LIMS がコマンドを作成するフォルダーパスを入力します(デフォルト LIMS のデフォルト値は C:¥LIMS_Commands¥ です)。

このパスは、Agilent Sample Scheduler LIMS Agent がインストールされているコンピューターに定義してください。LIMS コマンドフォルダーを他のコンピューターで作成する場合、以下の構文を使用してください。¥¥<コンピューター名>¥<LIMS フォルダー>:このとき LIMS フォルダーは、LIMS Agent ユーザーがアクセスできる共有フォルダーにしてください(詳細については、『Sample Scheduler for OpenLab インストールおよびコンフィグレーションガイド』の規制に準拠した環境:サービスユーザーの作成を参照してください)。このフォルダーを変更する場合、定義されたフォルダーが対応するコンピューターに存在し、適宜共有されていることを確認してください。

選択した LIMS

ドロップダウンリストから LIMS を選択して、コンフィグレーションパラメータを表示および編集します。デフォルトの LIMS 接続が、常にリストの最初のアイテムとなります。

全般

このセクションでは、以下を定義します。

  • LIMS コンフィグレーションの名前

  • LIMS による一連の分析が完了した後、データベース内に保存しておく時間

表: パラメータ詳細

名前

LIMS 接続の名前を入力します。デフォルトの LIMS 接続の名前を変更することもできます。

LIMS 接続ごとに一意の名前を使用するようにしてください。

分析の保存時間

完了コマンドを削除する前にデータベースに保存しておく時間(単位:時間)を入力します(デフォルト LIMS 接続のデフォルト値は 48 時間です)。

レビュー結果を設定した場合、指定した保存時間後に完了コマンドは削除されませんが、転送済みステータスになった後、指定時間後に削除されます。0.00 に設定すると、コマンドはデータベースから削除されません。保存時間を 1 時間未満に設定する場合は、小数形式を使用します。小数点以下 2 桁まで定義できます。

LIMS XML コマンド

このセクションでは、以下を定義します。

  • Sample Scheduler によって正常に検証および処理された XML コマンドの移動先

  • 処理済みコマンドの保存期間

  • サンプルカスタムパラメータ値に使用する日付書式

表: パラメータ詳細

処理済みコマンドフォルダー

Sample Scheduler により処理(つまり、Sample Scheduler データベースに保存)されたコマンドを移動させるフォルダーパスを入力します 。これは、XML ファイルを一定期間保存したい場合に便利です。

処理済みコマンドフォルダーは、手動で作成してください。フォルダーが存在しない場合、XML コマンドはデータベースに入力された後に削除されます。

Sample Scheduler によって正常に処理されていないコマンド(無効な LIMS 接続が指定されているためなど)は削除されます。

処理済みコマンドの保存時間

コマンドを削除する前に処理済みコマンドフォルダーに保存しておく時間(単位:時間)を入力します(デフォルト LIMS のデフォルト値は 48 時間です)。0 に設定すると、コマンドは削除されません。

日付書式

LIMS が、サンプルカスタムパラメータで使用する日時の書式を入力します(デフォルト LIMS 接続のデフォルト値は MM/dd/yyyy hh:mm tt です)。これは、LIMS の内部の日付表示が CDS で使用されるものと異なる場合に使用できます。ここで設定される書式は、LIMS からの日付を CDS で使用できる書式に変換するために使用されます。書式のオプションについては、「https://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/8kb3ddd4(v=vs.110).aspx」をご覧ください。

LIMS レビュー

このセクションでは、以下を定義します。

  • レビュー後に手動で LIMS への結果を送信

  • LIMS が収集できる結果レポートのコピー先およびコピー元の場所

  • LIMS 結果フォルダーにコピーするファイルタイプ

表: パラメータ詳細

レビュー結果

ワークフローをレビューする場合は、チェックボックスをオンにします。

結果フォルダー

LIMS へ転送を選択する場合に、結果レポートがコピーされるフォルダーのパス(たとえば C:¥LIMS_Results)を入力します。LIMS では、このフォルダーから結果レポートを収集します。

レビュー結果を有効にした場合のみ、このフィールドを編集できます。フォルダーパスを指定してください。LIMS 接続ごとに一意のフォルダーパスを使用するようにしてください。

このパスは、Agilent Sample Scheduler LIMS Agent がインストールされているコンピューターに定義してください。LIMS 結果フォルダーを他のコンピューターで定義する場合、以下の構文に従ってください。¥¥<コンピューター名>¥<LIMS フォルダー>:このとき LIMS フォルダーは共有フォルダーにしてください。定義されたフォルダーが存在し、Windows セッションのユーザーがフォルダーにアクセスする適切な権限を持っていることを確認してください。

規制に準拠した環境では、LIMS 結果フォルダーは保護されます。詳細については、『Sample Scheduler for OpenLab インストールおよびコンフィグレーションガイド』の「インストール」の章を参照してください。

注記: CDS システムに保存された結果レポートのみ、LIMS 結果フォルダーにコピーします。Windows ファイルシステムにコピーされたレポートは対象外です。

コピーするファイルタイプ

ファイルは、LIMS に送信される前に CDS システムから LIMS 結果フォルダーにコピーされます。

ファイルタイプは、複数のファイル拡張子をカンマで区切ってリストします。

LIMS 接続のデフォルト値は、csvtxt です。pdf、docx、xlsx、csv、txt を使用できます。

レビュー結果を有効にした場合のみ、このフィールドを編集できます。

LIMS データベースクエリー

LIMS データベースから SQL クエリーによって分析オーダーを収集します。ファイルの代わりに SQL クエリーを使用する場合、または LIMS が XML コマンドを作成できない場合は、このオプションを使用してください。

注記

LIMS データベースに SQL クエリーが設定されている場合、その LIMS 接続に対しては SQL コマンドクエリーが推奨されます。その LIMS 接続では XML コマンドは無視され、trash フォルダーへ移動されます。

このセクションでは、以下を定義します。

  • データベースプロバイダー

  • Sample Scheduler を LIMS データベースに接続するための LIMS データベース接続文字列

  • LIMS データベースから保留中のコマンドを収集するための LIMS クエリー

  • Sample Scheduler が LIMS データベースからコマンドを収集するためにクエリーを送信する間隔

  • LIMS データベース のコマンドに有効および無効のフラグを付けるための通知

表: パラメータ詳細

クエリー間隔

Sample Scheduler が コマンドを収集するために LIMS データベースをクエリーする周期(単位:秒)を定義します(ゼロに設定すると LIMS データベースクエリーは無効になります)。

データベースプロバイダー

Sample Scheduler がクエリーを実行する場合に LIMS データベースに接続できるようにするデータベースプロバイダーを入力します。

データベースプロバイダーが、Scheduler LIMS Agent を実行中のコンピューターで構成される場合、インストールされたプロバイダーのリストの中から使用するプロバイダーを選択できます。

データベースプロバイダーを他のコンピューターから構成する場合、プロバイダーを手動で入力してください。このプロバイダーは、Sample Scheduler LIMS Agent を実行中のコンピューターに存在する必要があります。

Oracle データベースを使用する場合、Oracle クライアントを Sample Scheduler LIMS Agent のコンピューターにインストールしてください。Oracle クライアントのインストール中は、Oracle data provider for .NET(ODP.NET)オプションを選択してください。これにより、インストールされたデータベースプロバイダーのリストから、Oracle.ManagedDataAccess.Client データベースプロバイダーを選択できるようになります。Oracle クライアントのバージョンが、Oracle データベースサーバーのバージョンに対応していることを確認してください。

LIMS データベース接続文字列

Sample Scheduler が LIMS データベースに接続できる文字列を入力します。プロバイダー、データベースソース、ログインなど LIMS データベースに接続する必要があるすべての情報を含みます。

データベースプロバイダーと接続文字列を構成したら、ホームリボンタブの接続テストをクリックして、LIMS Agent がインストールされたコンピューターから両方をテストできます。他のコンピューターから接続をテストすると、データベースプロバイダーとのテストはできず、接続文字列のみがテストされます。

コマンド作成 LIMS クエリー

保留中のコマンドを収集するために LIMS データベースに送信されるクエリーを入力します。クエリーは、LIMS データベースから分析パラメータを復元し、対応する Sample Scheduler パラメータに LIMS データベースパラメータを割り当てるためのルールを定義する必要があります。

LIMS クエリーを設定し、ホームリボンタブの LIMS クエリーテストをクリックするとテストできます。

有効コマンド LIMS 通知

有効なコマンドが処理されたことを通知するために LIMS データベース に送信されるクエリを入力します。その結果 Sample Scheduler データベースに分析が作成されます。

このクエリーの目的は、LIMS データベース内のこのコマンドにフラグを割り当て、LIMS クエリーがそれを再度収集することを避け、コマンドを適切に処理したことを LIMS データベースに通知することです。

無効コマンド LIMS 通知

無効なコマンドが処理されたことを通知するために LIMS データベース に送信されるクエリーを入力します。1 つでも誤ったパラメータ値があると、コマンドが無効であるとみなされ、Sample Scheduler データベースに分析が作成されません。

このクエリーの目的は、LIMS データベース内のこのコマンドにフラグを割り当て、LIMS クエリーがそれを再度収集することを避け、何か間違えがあったことを LIMS データベースに通知することです。

LIMS 書き込み禁止

無効(チェックオフ)に設定した場合、LIMS SQL クエリーからの重複した ID の分析依頼はエラーになります。有効(チェックオン)に設定した場合、重複した ID でも通知されません。そのため LIMS の設定ミスに気付かない可能性があります。デフォルト値は無効です。

  • 無効に設定した場合:

    • 現在の動作は変更されません

    • 設定済みとして通知は記録されます

    • LIMS SQL クエリー結果は csv として trash フォルダーに保存されます

    • この LIMS 接続で設定されている場合、SQL コマンドに対する LIMS 通知が実行されます

  • 有効に設定した場合:

    • 通知は作成されません

    • csv ファイルは書き込まれません

    • この LIMS 接続で設定されている場合も、SQL コマンドに対する LIMS 通知は実行されません

    • 通知コマンドの入力フィールドは無効になります

    • 保存されたコマンドは削除されません

    • Sample Scheduler は LIMS からの次の分析へ進みます

    • 失敗した分析を受信した場合、監査証跡ログは追加されません

詳細については、『Sample Scheduler for OpenLab インストールおよびコンフィグレーションガイド』の「SQL クエリーにより収集されるコマンド」の章を参照してください。

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