積分パラメータの調整による二次元目の積分の最適化

以下の手順では、解析メソッドを調整して二次元目のピーク積分を最適化する方法を説明します。ここでは、²D シグナルの積分パラメータを変更します。

手順で示す例では、2 つの化合物を含むハイレゾサンプリングによるサンプルを使用しています。

準備

  • 以下で説明する手順を実行するには、次の権限が必要です。権限は、コントロールパネルで設定します。

    • プロジェクト管理 > プロジェクトコンテンツの編集

    • 解析メソッド > 積分パラメータの編集

    • データ解析 > データの再解析

    • プロジェクトで「メソッド承認を適用」が設定されている場合、メソッドは一般ステータスである必要があります。詳細については、メソッド承認を参照してください。

  • 2D-LC メソッドが関連付けられたシングルサンプルまたは結果セットが読み込まれていること。

  1. 現在の積分の状態を確認するために、データを再解析します。

  2. 確認するデータを選択します。

    • データツリーで、該当するサンプルを選択します。

    • サンプリングテーブルウィンドウの選択シグナルタブで、該当する ²D シグナルを選択します。それ以外の ²D シグナルのチェックボックスをオフにします。

  3. 2D 等高線プロットウィンドウを開いて、シグナルを確認します。

    目的のピークは、等高線プロットの中央にあるものです。

  4. (2D ピークの範囲を表示)をクリックして、ピークが積分されている位置を確認します。

    以下の例では、すべての分画に不必要なピークが含まれており、また、ピークとして認識されていない色付きの領域のある分画があります。

  5. 分画を選択して、²D クロマトグラムウィンドウで積分ピークを確認します。

    以下の例では、分画 4 が選択されています。積分されたピークが最初にありますが、中央付近の目的ピークは積分されていません。

  6. 解析メソッドで、²D シグナル専用に積分パラメータを調整します(シグナル固有の積分パラメータの設定を参照してください)。

    以下の例では、面積リジェクト高さリジェクトを低い値に設定して、確実にすべての目的ピークが積分されるようにしています。さらに、積分オフ積分オンイベントを追加して、最初の不要なピークを除外しています。

  7. もう一度、等高線プロット²D クロマトグラムを確認します。すべての目的の範囲が理想的にピークとして表示されます。それ以外の範囲はピークとして認識されなくなります。

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