マスベースフラクションコレクション(MBFC)のシーケンスを作成するには、まず使用機器と OpenLab CDS の測定メソッドを設定する必要があります。
使用機器には、フラクションコレクタ(FC)モジュールおよび質量検出器(MSD)モジュールが搭載されている必要があります。
MSD:フラクションコレクション有効オプションにチェックを入れ、測定メソッドのマスベースフラクションコレクション パラメータセクションにアクセスできるようにします。
FC:ピーク検出器セクションに MSD が追加されている必要があります(自動的に検出)。
MBFC に対応するには、メソッドの次の 2 か所を設定してください。
質量検出器(MSD)
フラクションコレクタ
アドバンスト測定セクションを選択します。
フラクションコレクション有効オプションが選択されていれば、機器のコンフィグレーションを行う際に、マスベースフラクションコレクション パラメータが表示されます。
フラクションコレクショントリガーシグナルに化合物を定義します。
ターゲット化合物を追加するには をクリックします。
化合物名と、モノアイソトピック質量または化学式を定義します。
化学式を定義すると、OpenLab CDS によりモノアイソトピック質量が自動的に計算されます。
付加イオンと電荷の状態を選択します。
イオン源のニュートラル分子と相互作用して、フラクションをトリガーする質量検出器によって、追跡するイオンが作成されます。
化合物ごとに付加を 1 つまたは複数選択できます。
選択した付加に従って、ポジティブイオンまたはネガティブイオンが自動的に極性列に設定されます。
フラクションコレクタ ピークトリガー列は 5 つのオプション(A、B、C、D、NOT)があります。これらのオプションは、測定メソッドのフラクションコレクタで設定したフラクションコレクタに対応しています。
m/z 列は編集できません。これは MSD が検出する質量/電荷に対応しています。値は、m = [モノアイソトピック質量 + 付加の質量] および z = 作成されたイオンの電荷で算出します。
マスベースフラクションコレクション パラメータテーブルで、以下を定義します。
イオン化およびイオンの検出に質量検出器が使用する MSD パラメータの値(フラグメンタ電圧、検出器ゲイン係数、ドウェルタイム)、
フラクション ターゲット質量列には T1、T2、T3 のいずれかの値。
これらの 3 つの値は、MBFC 機器で表示される以下の 3 つのシーケンス列に対応しています。SQ: T1 フラクション ターゲット質量 1 ~ SQ: T3 フラクション ターゲット質量 3。サンプル測定時に、メソッドで定義したターゲット質量の代わりに、ターゲット質量(モノアイソトピック質量)を定義できます。これにより、メソッドで定義したイオン化パラメータ、付加、電荷、MSD パラメータを保持したまま、シーケンスの該当するフラクション ターゲット質量列に指定した値でターゲット質量をオーバーライドメソッドできるようになります。
フラクションコレクタのインターフェイスは UV と MS(マスベース)のフラクションコレクションのどちらもサポートしています。
フラクションコレクタを設定するには:
有効を選択してフラクションコレクションを有効にします(UV と MS ともに共通)。
テーブルから MS タブを選択します。
テーブルの該当するフィールドを入力します。
使用:予測される数のシグナルにチェックを入れます。
ピーク検出器:MSD モジュールを選択します。
使用されるシグナル:質量検出器で使用するために、マスベースフラクションコレクション パラメータテーブルで設定済みのシグナルを選択します(使用するシグナルの A、B、C、D、NOT)
ピーク検出モード:ピークの検出に使用する積分パラメータを選択し、該当するフィールドに値(例:スレッショルド)を指定します。フラクションプレビューから取り込み済みのクロマトグラムをテンプレートとして読み込むと、値を視覚的に定義することもできます。
トリガーの組み合わせセクションについては、MS 検出器と UV 検出器の両方で検出されるピークの条件を定義します。
詳細設定セクションでは、フラクションを採取する際に適用するディレイ(タイムまたはボリューム)を設定できます。MBFC の場合、使用できるのはディレイタイムのみで、ディレイボリュームは使用できません。タイムを使用を選択し、秒単位の時間を定義するか、キャリブレーション値を使用(タイム)のどちらかを選択します
キャリブレーション値を使用(タイム)は、フラクションコレクタのファームウェアに保存されたディレイキャリブレーションツールにより計算されたディレイタイムを使用します。
ディレイキャリブレーションが現在の測定メソッドと同様の測定メソッド(同一のメインポンプ流量、メークアップ ポンプ流量、スプリット比、ディレイコイル)により実行された場合のみ、キャリブレーション値を使用(タイム)を使用できます。
他のオプション(ボリュームを使用、キャリブレーション値を使用)は UV 専用のため、MBFC には使用できません。
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