シーケンスから、MBFC ランをキューに追加できます。
専用の列(メソッドをオーバーライドするパラメータ)が提供され、一般設定の列/メソッドをオーバーライドする列から選択できるようになっています。
以下の 2 つの MBFC ワークフローがサポートされます。
測定メソッド(質量検出器およびフラクションコレクタセクション)で定義した MBFC パラメータを使って、ラン(=シーケンスライン)をキューに追加します。測定メソッドとバイアルやフラクションのロケーションなどの情報をシーケンスで定義します。この時点では、専用の MBFC パラメータ値を追加することはできません。たとえば、異なるターゲット質量のサンプルをフラクション採取したい場合は、各シーケンスラインに対応する個別の測定メソッドを定義してください。
測定メソッドを使用して MBFC ランをキューに追加しますが、シーケンスでメソッドのターゲット質量および/またはフラクションコレクタのスレッショルドをオーバーライドします。シーケンスで定義した値は分析の実行に使用されますが、測定メソッドパラメータは変更されません。このワークフローでは、複数のシーケンスラインに同じ測定メソッドを使用し、各シーケンスラインの対応する列にターゲット質量および/またはフラクションコレクタのスレッショルドを定義できます。
メソッドをオーバーライドするパラメータは、シーケンスラインで選択された測定メソッドに対して検証されます。
質量検出器の場合、シーケンス列 SQ: T1 フラクションターゲット質量 1 ~ SQ: T3 フラクションターゲット質量 3 が、測定メソッドの機器設定のモノアイソトピック質量をオーバーライドします。マスベースフラクションコレクション パラメータテーブル(付加化合物、イオン化モード、フラグメンター、ゲインなど)の測定メソッドで定義したその他のパラメータはすべて適用されます。
シーケンス列 SQ: Ti フラクション ターゲット質量 i(Ti= T1、T2 または T3)で定義した値は、該当する Ti セクションで定義したターゲット質量をオーバーライドします。
たとえば、シーケンスで SQ: T1 フラクション ターゲット質量 1 =622.5 と定義した場合、質量検出器により質量 622.5 +1=623.5(付加化合物 =H+, 質量=1)または 622.5+23=645.5(付加化合物 =Na+, 質量=23)が検出されたとき、フラクションが採取されます。
以下の構文のように、セルごとに複数のターゲット質量を定義できます。
質量(例:78.11)
化合物名|質量(例:ベンゼン|78.11)
分子式(例:C6H6)
化合物名|分子式(例:ベンゼン|C6H6)
複数のターゲット質量は、セミコロン (;) で分割
例
フラクションコレクタの場合、メソッドのシグナル 1 ~ 4 に定義したスレッショルドは、シーケンス列のフラクションコレクタ: スレッショルド MS 1 ~ フラクションコレクタ: スレッショルド MS 4 に定義した値でオーバーライドすることもできます。数値を入力します。
オーバーライドされたターゲット質量およびスレッショルドは、どちらもデータ解析の測定パラメータ > オーバーライドされたメソッドパラメータに表示されます。
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