積分でピークの開始ポイントと終了ポイントの識別に使用されるシグナルスロープの値を設定します。
特定のシグナルに指定値を設定することも、すべてのシグナルに一般値を設定することもできます。
シグナルスロープの上昇が スロープ感度の値を上回る場合には、ピークの開始ポイントが設定されます。シグナルスロープの下降が スロープ感度の値を下回る場合には、ピークの終了ポイントが設定されます。
インテグレータがベースラインノイズからピークを識別する選択性を決定します。最初の期待されるピーク(溶媒ピークを除く)の半値幅に対応する時間の単位でピーク幅を設定します。
インテグレータは、積分を最適化するために、分析中の必要な時にピーク幅を更新します。
選択した初期ピーク幅が狭すぎる場合には、ノイズがピークとして解釈されることがあります。広いピークと狭いピークが混ざっている場合には、ランタイムプログラムイベントを使用して、特定のピークに合わせてピーク幅を調整することができます。時には、たとえば GC 等温分析や LC アイソクラティック分析では、ピークは分析が進むにつれて顕著に広くなります。これを補正するため、インテグレータは分析中にピークが広くなると、ピーク幅を自動的に更新します。これは、タイムイベントで無効になっていない限り行われます。
ピーク幅の更新は、次の方法で重み付けされます。
0.75 × (既存のピーク幅) + 0.25 × (現在のピーク幅)
関連する最小のピーク面積を設定します。
面積が最小面積値より小さいピークは、レポートされません。ベースラインの修正後、面積リジェクト の値より小さいピークはインテグレータによりリジェクトされます。面積リジェクトの値は、ゼロ以上でなければなりません。
ショルダーが検出された場合:ショルダーのリジェクトについては、事前の概算に基づきます。この概算では、ショルダーの開始からショルダーの終了まで、タンジェントを対角線として使用して、ショルダーの面積が四角形として計算されます。
注記
マニュアル積分の間、面積リジェクトは無視されます。
関連する最小のピーク面積% を設定します。
面積% が最小面積% 値より小さいピークは、レポートされません。ベースラインの補正後、面積% が所定の値より小さいピークはインテグレータにより除外されます。
予測される最小のピーク面積% を入力します。この情報は、最初に面積および高さリジェクトをゼロ (0) に設定してデータファイルを積分することで取得できます。積分結果の面積%列に、適切な最小値を設定します。
面積% が低いために積分されていないピークがライダーピークの場合、親ピークとマージされます。
親ピークが面積% スレッショルドを下回っていて、ライダーピークがスレッショルドを上回っている場合、ライダーピークの計算およびベースライン設定は除外されることから、親ピークは維持されます。
関連する最小のピーク高さを設定します。
高さがこの最小高さより小さいピークは、レポートされません。ベースラインの修正後、高さリジェクト値より小さいピークはインテグレータによりリジェクトされます。
ショルダーが検出された場合:ショルダーのリジェクトについては、事前の概算に基づきます。この概算では、ショルダーの開始からショルダーの終了まで、タンジェントを対角線として使用して、ショルダーの高さが四角形の高さとして計算されます。
注記
マニュアル積分の間、高さリジェクトは無視されます。
ピークでショルダを検出する初期のメソッドを設定します。
この設定では、ベースラインで分離されていないピークをアプリケーションがどのようにして取り扱うのかを定義します。次から選択できます。
オフ | ショルダーは積分されません。 |
ドロップ | ショルダーはドロップラインで積分されます。 |
タンジェント | ショルダーはタンジェントベースラインで積分されます。 |
新しい指数曲線 | ショルダーは指数曲線ベースラインで積分されます。 |
ガウス | ショルダーはガウスベースラインで積分されます。 |
タンジェントスキムの詳細については、タンジェントスキムおよびタンジェントスキムモードを参照してください。
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