タイムグループは特定のシグナル上で定義され、1つ以上の時間範囲を含みます。グループの予測リテンションタイムは、並べ替えのためにのみ使用され、手入力することができます。
タイムグループは、OpenLab EZChrom のキャリブレーションされていない範囲またはキャリブレーションされた範囲に対応します。
以下にグループ2とグループ3がオーバーラップする3つのタイムグループの例を示します。C1 と C2 は同定された化合物です。5.689 min で同定されていないピークが両方のグループで評価されます。同定されたピークは、評価するようにグループパラメータが設定されている場合のみ評価されます。
グループ | 時間範囲 |
同定されたピークを含む |
グループ 1 |
0.8 min - 1.4 min 2.8 min - 3.4 min |
いいえ |
グループ 2 | 3.8 min - 5.9 min
| はい |
グループ 3 |
5.4 min - 7.2 min
| いいえ |
注記
タイムグループに時間範囲が定義されていない場合、面積、高さ、アマウントは計算されません。タイムグループに時間範囲が定義されているものの(複数可)、範囲内にピークが見つからない場合、面積と高さは 0 になります。
タイムリファレンス化合物を使用してリテンションタイムを修正すると、タイムグループの開始時間と終了時間も相当量のシフトによって修正されます(タイムリファレンス化合物の計算を参照してください)。
定量の場合、時間範囲に含まれる個々のピークの値を合計してグループの面積、高さ、またはスケールレスポンスが計算されます(同定されたピークが含まれるか除外されるかはグループパラメータの設定によって決まります)。
グループのキャリブレーションパラメータを使用してタイムグループがキャリブレーションおよび定量されます。タイムグループは通常の化合物のすべてのキャリブレーションモードおよび定量化モードをサポートします(検量線、マニュアル RF、リファレンス)。グループパラメータでは、すべてのピークの個別定量を選択できます。この場合、グループの各ピークはグループのレスポンスファクタ(RF)によって個別に定量されます。
注意:タイムグループはグループ全体のキャリブレーションパラメータを使用します。非線形の検量線やオフセットが大きい検量線と一緒に使用する場合は注意してください。
非線形検量線のタイムグループの使用はお勧めしません。計算の非可換性によって計算結果が不正確になる可能性があります。
グループの検量線のオフセットが大きい場合(切片 (b) 値が大きい場合)、タイムグループウィンドウ内で見つかったすべてのピークにオフセットが均等に分散されます。均等に分散されることによって各化合物が適切に表現されない場合があります。
ピークが複数のグループに属している、または同定されたピークがグループの一部として定量されていると矛盾が生じます。競合の解決の詳細については、タイムグループパラメータの評価を参照してください。
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