MS 化合物を MS 解析メソッドに追加または更新すると、アプリケーションが以下のように自動的にデータを分析します。
スキャンデータの場合:
TIC SCAN クロマトグラムで、積分ピークごとにバックグラウンド減算を適用した MS スペクトルを抽出します。
これらの MS スペクトルが、メソッドの化合物 > スペクトルで MS リファレンススペクトルとして自動的に設定されます。
クオリファイアイオンを検索し(クオリファイアイオンについてを参照)、解析メソッドに表示します。
メソッドでライブラリが選択されている場合、MS スペクトルごとに検索を実行し、ライブラリで最も一致した化合物を化合物名に使用します。
MS スペクトルごとに、ベースピーク(最大アバンダンスのイオン)を検出し、化合物ピークとします。
ベースピーク(m/z 値)ごとに、EIC を抽出し、TIC SCAN ピークに最も近いピークを検索します(内部プロセス、ユーザーには表示されません)。
TIC SCAN シグナルは、化合物シグナルとして化合物テーブルに追加されます。化合物名は、ライブラリで最も一致した化合物の名前か、またはリテンションタイムから作成された化合物名(例:peak@1.001min)に設定されます。TIC SCAN は、すべての化合物に対するシグナルとして設定されます。EIC シグナルは、ドロップダウンリストから利用できます。
各化合物には、TIC SCAN に対応したシグナルが割り当てられます。
SIM または SIM/スキャンデータの場合:
測定メソッドで定義された SIM ターゲットから直接化合物を取得します。
SIM シグナルごとに、最大アバンダンスのピークを検出します。
測定メソッドで SIM シグナルが異なる名前でラベル付けされている場合、すべての SIM シグナルがターゲット化合物として化合物テーブルに追加されます。
SIM シグナルが同じ名前でラベル付けされている場合、アバンダンスが最大のシグナルがターゲット化合物となります。その他のシグナルは、クオリファイア要件を満たしている場合はクオリファイアとして割り当てられます。クオリファイア要件を満たしていないシグナルはハイライトされて無効であることが示され、リテンションタイムは空欄のままとなります。
SIM シグナルに名前がラベル付けされていない場合、化合物名は m/z # となります。
データ解析で所定の SIM シグナルにピークが見つからない場合、化合物テーブルのリテンションタイムは空欄のままとなります。テーブル行はハイライトされて、無効であることが示されます。解析メソッドを保存する前に、無効となっている空欄の情報をマニュアルで追加する必要があります。
化合物が ISTD として指定されている場合、化合物テーブルで ISTD となります。
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