質量分析を使用してサンプルを定量する場合、異なる化合物を定量するために使用できる m/z 値を最初に見つける必要があります。データ解析は、適切な質量およびリテンションタイムを見つけるのに役立ちます。
準備
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データを読み込みます。
MS メソッドがデータに関連付けられていることを確認します(メソッド設定 MS になっていること)。または、MS 解析メソッドを作成し、データに関連付けます。
解析メソッドで、積分パラメータを調整します。抽出イオンシグナルに対して固有のイベントを使用できます。
たとえば、面積リジェクトを TIC SCAN の場合は 200000 に、EIC の場合は 10000 に設定できます。
分析時間全体ではなく、各ターゲットピーク周辺の時間ウィンドウでイオンクロマトグラムを抽出するには:解析メソッドの抽出 > クロマトグラムノードから、ターゲット化合物 EIC のリテンションタイムウィンドウの値を入力します。
通常、ベースラインポイントを正しく割り当てるために、ターゲットピークが含まれるよう十分な幅の時間範囲を選択するのが最善です。たとえば、各ピークに対する絶対 RT ウィンドウを 0.1 min に設定します。
値をゼロにすると、EIC は全範囲で抽出されます。
MS スペクトルのバックグラウンド減算を設定します。
解析メソッドの抽出 > スペクトルノードから、ピーク頂点スペクトルに対する適切なバックグラウンドモードを選択します。
解析メソッドの化合物 > 同定ノードのクオリファイア設定タブから、クオリファイアイオンの設定を確認します。
MS ライブラリ検索で化合物名を自動検索:メソッドのスペクトル分析 > MS ライブラリ検索ノードで、ドロップダウンリストから MS ライブラリを選択します。
注記
MS ライブラリ検索を使用する場合は、最初に NIST MS Seach プログラムおよび適切な MS ライブラリをインストールしてください。NIST は有償のソフトウェアです。Agilent から購入いただけます。
このシナリオでは、自動で TIC ピークを検索チェックボックスのステータスは関係ありません。
メソッド保存します。
注入データを再解析します。
すべての該当ピークが積分されるようになります。
注入データツリーの注入データを右クリックし、MS 化合物の追加/更新を選択します。
または:化合物テーブルあるいはクロマトグラムを右クリックし、それぞれのコンテキストメニューから MS 化合物の追加/更新を選択します。
アプリケーションがここで説明するように自動的にデータを分析し、対応する情報を解析メソッドに追加します。
化合物名を指定し、メソッドの化合物テーブルを確認し項目に入力します。
メソッドの化合物 > キャリブレーションノードで、キャリブレーションレベルに対して適切な濃度を入力します。
メソッド保存します。
注入リストウィンドウで、サンプルタイプとキャリブレーションレベルを指定します。
オプション:化合物を他のスキャンデータから同じメソッドに追加する方法
選択したメソッドに新しい化合物が追加されます。
データを再解析します。
再解析中に、(ターゲットイオンとクオリファイアイオン両方の)m/z 値ごとに EIC が自動的に抽出され、注入データツリーに表示されます。
クオリファイアイオンのレスポンスがターゲットイオンのレスポンスと比較されます。定義されたレスポンス許容範囲内にある場合、クオリファイアは注入結果に合格として表示されます。
ターゲットイオンの EIC は定量に使用されます。
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