一般的なカラム流量(0.1~2.0ml/分)の場合、フォアライン圧力は約 20~100 mTorr になります。フォアライン圧力が 100 Torr より大幅に高い場合や、あるカラム流量で観察される圧力が時間の経過とともに上昇する場合、以下の原因が考えられます。
ディフュージョンポンプを使用している MSD では、カラム(キャリアガス)の流量が 2.0 mL/分を超えてはなりません。ターボ分子ポンプを使用している MSD では、カラム(キャリアガス)の流量が 4.0 mL/分を超えてはなりません。カラム流量を減らして、MSD に戻ってください。
オイルレベルが低かったり、オイルが汚れていたりすると、フォアラインポンプは正しく作動しません。これにより、フォアラインと真空マニフォールド両方の圧力が上昇する可能性があります。フォアラインポンプ内のオイルレベルを調べます。必要であれば、フォアラインポンプオイルを追加するか、またはオイル交換します。オイルの状態(色)もチェックします。フォアラインポンプオイルは、熱、空気、水、溶媒、サンプルなどにさらされるため、徐々に劣化します。症状のひとつとして、オイルの色が徐々に濃くなることがあげられます。
フォアラインホースをチェックします。圧迫されていないことを確認します。ホースが急に曲がったり、あるいは圧迫されたりしていないか確認します。
フォアラインゲージを交換します。フォアラインゲージを交換する方法については、『MSD メンテナンスマニュアル』を参照してください。
フォアラインポンプを交換するか、または 弊社カスタマコンタクトセンターにお問い合わせください。