スキャンの速度を上げると、感度と質量分解能がいくらか低下します。これは、高速スキャンに必要な特殊な調整のために、四重極からのイオン伝達が低くなるからです。高速スキャンオートチューニングレポートは、標準のオートチューニングよりもピーク幅が高く、アバンダンスが低くなるという調整を反映します。機器の性能の検証や診断に高速スキャンオートチューニングを使用しないでください。高速スキャンオートチューニングにはチェックチューニングのような合格/不合格機能はありませんが、マス軸とピーク幅のキャリブレーション、およびイオン伝達をよくするためののイオン光学系パラメータの最適化を行います。高速スキャンオートチューニングが失敗する場合は、システムに標準のオートチューニングに影響するほどではない軽度のメンテナンス上の問題が存在する可能性があります。
[メソッド]をクリックします。
[測定メソッド]ウィンドウのナビゲーションペインで、機器の設定 > SQ をクリックします。
ナビゲーションペインでチューニング > オートチューニング または チェックチューニングを選択します。
必要に応じて、[取得]をクリックします。このイメージでは、取得がすでに選択されています。
(オプション)別のチューニングファイルを開きます。 をクリックして、[チューニングファイル読み込み]ダイアログを開きます。チューニングファイルを選択し、[読み込み]をクリックします。
をクリックして、チューニングする機器をロックします。
極性を選択します。ポジティブ、ネガティブ、または両方を選択します。
[工場出荷時のデフォルトで開始]チェックボックスをオフにします。
[高速スキャン]チェックボックスをオンにします。
(オプション)[スペクトル]をクリックします。チェックチューニングを実行すると、[スペクトル]ウィンドウにグラフが表示されます。
をクリックして高速スキャンオートチューニングを実行します。レポートが生成されます。
チューニングが完了したら、 をクリックして機器のロックを解放してください。