分析

分析ワークフロー

分析ステータスは、分析が Sample Scheduler データベース内に作成されてから、CDS による測定までの論理的なワークフローに従って展開します。

以下のステータスが、分析の初期ステータスにあります。

  • 待機中:分析は、機器とメソッドに関連付けられています。開始可能な状態になっていますが、ユーザーが一部のパラメータ(バイアル番号など)を編集することができます。ユーザーがスケジュールボタンをクリックすれば、分析がキューに入ります。

  • スケジュール:分析はキューに入り、機器が待機状態になったらすぐに分析開始し、優先順位が高い分析(すなわち小さい番号)から随時実行されます。

  • 保留中:分析は、機器/メソッドに関連付けられていません。編集することも開始することもできません。この状態の分析は、Sample Scheduler クライアント内にあり保留中になっている他の分析と結合されているものと想定されます。結合されたら、2 つの分析がデュアル注入ソース機器に関連付けられます。2 つの「結合された」分析のそれぞれは、機器の注入ソースのどちらかが注入されます。この目的は、同じ機器に 2 種類の異なるサンプルを同時に注入することにより、機器の使用を最適化することです(同じ分析メソッドを使用)。

    保留中のステータスは、XML コマンド内で定義されます。XML 構造は、以前のものから変わっています。次のような XML テンプレートが用意されています。<Scheduler インストールパス>\Documentation\Holding_Command.xml.

分析が CDS 内で開始された場合は、以下のステータスになります。

  • 適用済み:機器で分析開始しています。分析を機器へ転送するための機器コントロールライセンスが Scheduler Acquisition Agent から要求されます。

  • 実行中:機器で分析測定中です。測定は、CDS によって管理されます。

  • なし:AIC が機器との接続を切断しました。再度接続が確立されるまで、分析はこのステータスになります。猶予時間が終了する前に接続を再確立できなかった場合、分析はエラーステータスになります。

  • エラー:分析で以下のような問題が発生しました。

    • 機器がロックされています(スケジュールステータスで送信された LIMS からの分析のみエラーステータスに変わります)。

    • 機器と通信できませんでした。

    • 機器でエラーが発生しました。

    • CDS でエラーが発生しました。

  • エラーで待機:同一機器上で複数の分析が開始される場合、1 つの分析が測定中(適用済みまたは実行中)の時は、他の分析がスケジュールとなります。エラーが発生すると、現在測定中の分析のステータスはエラーになり、スケジュールだった分析のステータスはエラーで待機となります。問題が解決したら、分析を再開させてください。

  • 停止中:ユーザーが分析を Sample Scheduler から停止しました。現在、CDS 内で停止中です。このステータスは一時的なものです。

  • 停止:ユーザーが分析を Sample Scheduler から停止しました。

  • 完了:分析の測定が完了しました。結果は、CDS で参照できます。

  • 未完了:CDS で測定を実行するのに必要なすべてのパラメータの値が分析に含まれていません(プロジェクト、機器、測定メソッド、注入ソースなど)。

Sample Scheduler クライアントで分析をレビューし、結果レポートを LIMS に送信した場合、そのステータスは次になる可能性があります。

  • 転送:結果レポートは、LIMS に転送されました。

    注記: 転送済みステータスへの移行が可能なのは、LIMS への結果をレビュー機能を Sample Scheduler コンフィグレーションで設定した場合のみです。

    詳細については、LIMS への結果をレビューを参照してください。

シーケンステンプレートを Sample Scheduler Web インターフェイスで分析に適用すると、シーケンスのステータスが以下になることがあります:

  • ロールアウト保留中:シーケンステンプレートは、OpenLab CDS の測定で作成されます。シーケンステンプレートを分析に適用すると、シーケンスはロールアウト保留中ステータスとなります。このステータスは、シーケンスが展開されていることを通知するためのものです。このステータスでは、リセットする以外に、パラメータの編集やシーケンスのアクションは実行できません。シーケンスをリセットした場合、ステータスがエラーになります。データベースで完全なシーケンスが作成されるまでロールアウト保留中ステータスのままです。ロールアウトが正常に完了した場合、シーケンスステータスは待機中、または未完了(必須パラメーターが不足している場合)になります。シーケンスの各分析は、繰り返しキャリブレーションや、QCサンプル、ブランクを含めすべて正しい順序で表示されます。

×