EM電圧を上げると反復プロフィールスキャンのノイズ量が増加する場合、エレクトロンマルチプライアと関連電子部品は正しく機能していると考えられます。ピークがない原因として以下を調べてください。
キャリブレーションバイアルが空の場合は、次のようなエラーメッセージが表示されます。Not enough signal to begin tune (シグナル不足のためチューニングを開始できません)または、場合によっては No peaks found (ピークが見つかりません)。バイアルの残量がわずかである場合は、エラーメッセージではなく、ピーク幅が均一でないなどの現象が現れます。
上部のMSDカバーを取り外します。
キャリブレーションバイアルのPFTBAレベルを調べます。必要に応じてPFTBAを追加します。
キャリブレーションバイアルを充足させる方法については、MSDメンテナンスマニュアルを参照してください。
圧力過多状態になると、シグナルの減衰または消滅につながります。一般的なカラム流量(0.1~2.0ミリリットル/分)の場合、フォアライン圧力は20~100 mTorrである必要があります。真空マニフォールドの圧力は、1 x 10^-6~1.4 x 10^-4 Torrである必要があります。圧力が高すぎる場合は、カラム流量を減らしたり、空気漏れがないかどうかを調べてください。
フィラメントを切り替え、画面の指示に従って[はい]をクリックして、オートチューニングを実行します。
MSDがチューニングに合格する場合は、このフィラメントを使用します。適時最初のフィラメントを交換します。
2つめのフィラメントがチューニングに合格しない場合は、MSDを真空にし、フィラメントのワイア接続を調べます。
フィラメントを調べ、必要に応じて交換します。
フィラメントを交換する方法については、MSDメンテナンスマニュアルを参照してください。
オートチューニングを開始します。
キャリブレーションバルブが動作するときに鳴るカチッという音が聞こえるかどうかを調べます。この音が聞こえない場合は、バルブまたはそれを制御する電子部品が正常に機能していません。キャリブレーションバルブを交換します。
キャリブレーションバルブを交換する方法については、MSD メンテナンスマニュアルを参照してください。
MSD を大気解放します。
真空マニフォールドを開きます。
フィードスルーボードとイオン源の間のすべてのワイアがしっかり接続されていることを確認します。
真空マニフォールドを開く方法については、MSDメンテナンスマニュアルを参照してください。