オートチューニングでは、PFTBA イオン比率が報告されます。MSD がチューニングのこの部分に合格しない場合、データ測定は行なわないでください。以下を調べてください。
隣接するピークの分解能をチェックします。非常に広いピークがあると、通常より同位体元素比が高くなったり、同位体元素が見つからなかったりする場合があります。非常に狭いピークがあると、通常より同位体元素比が低くなる場合があります。
スキャンモードでデータを測定していて、同位元素が見つからない、あるいは同位体元素比が正しくないといった問題が発生する場合は、スキャン速度を下げてみてください。
SIM モードでデータを測定していて、同位体元素が見つからない、あるいは同位体元素比が正しくないといった問題が発生する場合は、ドウェルタイムを長くしてみてください。
エレクトロンマルチプライアの電圧が高いことが、この問題の原因となる場合があります。電圧を 200V 付近まで下げます。結果が向上した場合は、最適な設定が見つかるまで電圧を調整し続けてください。エレクトロンマルチプライアの電圧が高すぎて同位体元素の問題が発生した場合は、おそらくピークがフラットトップになるという問題も発生します。
リペラの電圧が高すぎると、前駆物質が生じたり、それが大きくなる可能性があります。リペラの電圧を下げて、前駆物質が減少するかどうか試してみてください。