注入リスト

データ解析ビューの注入リスト

このウィンドウには、選択されたすべてのシングルサンプル注入データまたはナビゲーションツリーで選択された結果セットの注入データが表示されます。このウィンドウで選択した注入データは、他のウィンドウでも同期され同じ注入データ選択されます(クロマトグラムウィンドウなど)。

ウィンドウは 2 つに分かれています。

  • 上の部分には注入データのリストが表示されます。

  • 下の部分の化合物アマウントタブには、キャリブレーションスタンダード化合物の固有のアマウントに関する情報が表示されます(化合物および注入ごとに異なるアマウントを使用 も参照してください)。化合物アマウントタブは、展開したり折りたたんだりできます。

  • 下部にあるフラクションターゲット質量タブには、マスベースのフラクションコレクションに関する情報が含まれます。このタブは、測定メソッドのターゲット質量をオーバーライドした場合にのみ表示されます。

このウィンドウでは、ブラケット キャリブレーションも設定できます(ブラケットキャリブレーションの設定を参照してください)。

機器名

データが取り込まれた機器の名前です。機器名の表示は OpenLab CDS v2.6 以降で取り込み、保存されたデータに対応しています。古いデータには表示されない場合があります。

ライン番号

シーケンス(シーケンスライン)の番号です。

注入番号

サンプルごとの注入回数にもとづく注入番号です。

サンプル名

シーケンスに入力された注入データのサンプル名です。

ラベル

注入データのサンプルラベル(オプション)。たとえば、データ選択ビューでデータを検索したり、レポートテンプレートでデータをグループ化したりするのに使用できます。英数字のみ使用できます。

サンプルタイプ

サンプルタイプは、解析中の各アイテムを説明するためにシーケンス内で使用されます。

サンプルタイプの説明:

サンプル - 分析対象物のアマウントが未知のサンプル。

ブランク - サンプルと同様に処理されるが、分析対象物を含まないサンプル。以降のすべてのサンプルおよびシステムスータビリティにおいて、シグナルノイズリファレンスとして使用されます。ISTD メソッドを使用する場合、ブランクには通常、内部標準が含まれます。

ダブルブランク - 溶媒ブランクと呼ばれることもあります。特定のカラムの機器の流路から、クロマトグラム的に不適切な部分が発生していないことを証明するために使用されます。

キャリブレーション(キャリブレーションスタンダード)- 分析対象物のアマウントが既知のサンプル。解析メソッドでキャリブレーションテーブルを作成または更新するためのリファレンスとして使用されます。

QC チェック - 分析対象物のアマウントが既知のサンプル。キャリブレーションが正しいことを検証・証明するために使用されます。

スパイク - 既知アマウントの標準物質を添加したサンプル。

システムスータビリティ- システムが予測どおりに正しく動作していることを証明するために分析されるサンプル。通常、他のサンプルの前に分析されます。

ブラケット

キャリブレーションサンプルで選択されたブラケットモードのタイプを示します。

タイプ

キャリブレーションの場合:

検量線をすべて消去は、この標準サンプルを解析する際に既存のキャリブレーションポイントをすべて消去します。

このレベルの検量線を消去は、この標準サンプルを解析する前に、そのキャリブレーションレベルについて既存のキャリブレーションポイントをすべて消去します。

空欄は検量線に新しいポイントが追加されることを意味します。現在のキャリブレーションレベルのキャリブレーションポイントがすでに存在し、平均値を使用して検量線を計算する場合、アプリケーションは、該当するレベルに存在するすべてのキャリブレーションポイントから平均値を計算します(個々のポイントを使用するモードを参照してください)。

レベル

キャリブレーションサンプル用。標準サンプルのレベルです。

注入日時

サンプルが注入された日付と時刻

更新日時

注入データが最後に解析された日付と時間です。

サンプルアマウント

シーケンスに入力されたサンプルのアマウントです。

ISTD アマウント 1-5

シーケンステーブルに入力された ISTD アマウントです。後から個々の注入データで変更可能です。ISTD アマウント 1ISTD アマウント 5 は、予測リテンションタイムの順序で複数の ISTD 化合物に自動的にマッピングされます。

倍率 1-5

サンプルの倍率:シーケンステーブルに入力されたサンプルの補正係数です。後からシングル注入で変更可能です。すべての化合物の濃度の計算に使用されます(濃度とアマウント % および 補正ファクタを参照してください)。

希釈率 1-5

サンプルの希釈率:シーケンステーブルに入力されたサンプルの希釈係数です。後からシングル注入で変更可能です。すべての化合物の濃度の計算に使用されます(濃度とアマウント % および 補正ファクタを参照してください)。

測定メソッド

生データの取り込みに使用されるメソッドの名前です(測定メソッド)。

解析メソッド

データの解析に使用されるメソッドの名前です( 解析メソッド)。

情報

シーケンステーブルに入力されたサンプル情報です。

バイアル

バイアル番号または、プレートのロケーションです。

インジェク位置

機器のインジェクタの位置です。デュアルタワーの GC の場合:フロントまたはバックLC の場合:常にフロント

データファイル

ソースシステムがファイルベースの場合、データファイル名です。

LIMS ID 1-3

LIMS システムとの接続に必要なキーです。

バーコード

サンプルバイアルから読み取られたバーコードラベルです。値は読み取り専用です。

予測バーコード

測定で(マニュアルまたはバーコードスキャン経由で)指定した予測バーコード。プロセスを自動化する場合、予測バーコードが実際のバーコードと一致しない場合の操作を決めることができます (例:シーケンスを中断)。値は読み取り専用です。

化合物アマウント

キャリブレーションサンプルのアマウントが変更されたかどうかを示します。化合物アマウントは、メソッド内のキャリブレーションパラメータで定義されますが、個々の注入データに対しても設定可能です。

注入リストウィンドウの下部に化合物アマウントタブが表示されます。メソッドで定義されたアマウントが表示され、実際のサンプルアマウントに編集できます。

ターゲット 1-5

質量分析の場合:MS サンプルの純度計算に使用する質量または式です。分子量と式を組み合わせることができます。例:C12 H14 N4 O4 S, 284。ターゲットはすでに測定で設定されている場合がありますが、ここでも変更できます。
注記: MS ターゲット質量は、測定でターゲット 2 以降のみ設定されていても、常にターゲット 1 のフィールドから始まります。測定では、空のターゲットフィールドを先頭に配置することはサポートされていません。。

エントリは正の分子量について、また既存の化学元素について確認されます。

ターゲット質量または化学式が追加された注入データを質量分析メソッドに関連付けた場合、解析機能により自動的に抽出イオンクロマトグラム(EIC)が作成されます。利用可能な選択イオンにターゲット質量が一致する場合、選択イオンモニタリング(SIM)シグナルも抽出されます。

注記: 自動的に作成されたレポートに EIC と SIM シグナルが、他のシグナルと同様にクロマトグラムとして表示されます。

化合物カスタムフィールド

プロジェクトに化合物カスタムパラメータを設定している場合:化合物カスタムフィールド列内をクリックすると、対応するパラメータや値が別のウィンドウに表示されます。

プロジェクトにサンプルカスタムパラメータを設定している場合、パラメータごとに別の列があります。

化合物カスタムフィールドはコントロールパネルでプロジェクトごとに設定します。そこで、カスタムパラメータが必須かどうかも定義します。必須パラメータの値は削除できません。パラメータの値は測定からも変更できます。

ブランク

注入データのシグナルから減算するブランクランを選択します(ブランク減算用の解析メソッドの設定を参照)。デフォルトでは、この注入よりも前に測定した最新のブランクサンプルが選択されます。

ブランクは以下の場合のみ選択できます。

解析メソッドでブランク減算がオンになっている。

サンプルがブランクではない。

解析メソッドでシーケンスで定義されたブランクを使用オプションが選択されている。

化合物アマウント タブ

タイプ

アイコンは、内部標準または外部標準であるか、標準化合物、タイムリファレンス化合物、またはグループ化合物であるかを示します。

外部標準、標準化合物

外部標準、タイムリファレンス化合物

内部標準、標準またはタイムリファレンス化合物

グループ

タイムグループ

名前

化合物の名前

注記: アマウントが検量線の計算に使用された化合物のみ表示されます。たとえば、固定レスポンスファクタを使用する化合物は表示されません。

補正アマウント

化合物アマウントで指定したサンプルのアマウント、サンプル固有の化合物倍率、およびサンプル固有の化合物希釈率から計算されます。希釈率は、除数またはもう一つの乗数として使用されます。この計算は、解析メソッドのキャリブレーション全般タブを選択し、濃度と補正アマウント計算から選択します。

サンプルのアマウント

解析メソッドで設定された化合物アマウントを上書きします。サンプルのアマウントは測定でも設定できます。

メソッドのアマウント

読み取り専用:解析メソッドで定義された化合物アマウント

ISTD 成分

読み取り専用:化合物が内部標準か否かを表示します。この列は、解析メソッドで内部標準を入力している場合のみ表示されます。

倍率 1 - 5

サンプル固有の化合物倍率:これらの倍率は化合物の補正アマウントの計算に使用します。

希釈率 1 - 5

サンプル固有の化合物希釈率:これらの希釈率は化合物の補正アマウントの計算に使用します。

フラクションターゲット質量タブ

フラクションターゲット質量タブは、測定を実行する前に、シーケンスまたはシングルサンプルのフラクションターゲット質量をオーバーライドした場合にのみ表示されます。測定の各メソッドオーバーライド列には、最大 10 組の名前/質量ペアをセミコロンで区切って入力できます。フラクションターゲット質量に、名前/質量ペアが表形式で表示されます。

T1 フラクションターゲット質量 1

シーケンステーブルまたはシングルサンプルで、オーバーライドされた SQ: T1 フラクションターゲット質量 1 列 の内容が表示されます。

T2 フラクションターゲット質量 2

シーケンステーブルまたはシングルサンプルで、オーバーライドされた SQ: T2 フラクションターゲット質量 2 列 の内容が表示されます。

T3 フラクションターゲット質量 3

シーケンステーブルまたはシングルサンプルで、オーバーライドされた SQ: T3 フラクションターゲット質量 3 列 の内容が表示されます。

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